2024年7月13日更新
カーフィルムを車に施工する事で車内の快適性向上、紫外線や赤外線のカット効果で乗車するオーナー様や家族、ご友人の日焼け防止、愛車の室内の日焼け防止に加え、透過率によって車の印象を換える事が出来るなど、様々なする事でさまざまな施工メリットを得られます。愛車へカーフィルム施工を検討しており「カーフィルムの種類」や「透過率(濃さ)ごとの見え方」が気になるという人もいるでしょう。
今回は、カーフィルムの種類と効果の違いや、透過率ごとの見え方を中心にわかりやすく解説していきます。最適なカーフィルムの選び方や、当店で施工できる高性能フィルムも紹介していますので、施工するフィルムを決めるうえで参考にしてみてください。
カーフィルム(窓用)の種類と効果の違い
一口にカーフィルムと言っても、その種類は多岐にわたり効果や特徴が異なります。2024年7月現在では以下のようなカーフィルムが存在します。
カーフィルムに何を求めるかによって、おすすめのフィルムが異なりますので、種類ごとの特徴の違いを理解し、カーフィルム施工の参考にしていただければ幸いです。
スモークフィルム
スモークフィルムとは、黒色のフィルムのことで、施工することで外観の印象が締まった感じになるだけでなく、以下のような施工効果があります。
・紫外線(UV)や赤外線(IR)のカット
・保温効果によるエアコン効率の向上
・車内のプライバシー保護と防犯抑制
・事故時のガラス飛散防止効果
紫外線・赤外線カット効果の有無やカット率は、フィルムの種類にもよりますが、上記のような効果を得られます。「カーフィルム種類(透過率)と夜間の見え方」で詳しく解説していますが、濃さの種類が豊富で車内からの見え方の微調整ができます。
カーフィルム施工に対応しているお店であれば、ほぼ間違いなく取り扱っている種類です。
ミラーフィルム
ミラーフィルムとは、文字通り鏡のように光を反射するフィルムで、プライバシー効果の高さが一番の特徴です。
紫外線・赤外線カット効果に関しては、スモークフィルムと大きな違いはなく、カット率は商品によって異なります。
施工する際に知っておくべき点として「電波の遮断」があり、ミラーフィルムは他のフィルムよりもメタリック成分を多く含むことから電波を遮断してしまいやすくなります。
ナビ・テレビ・ETC・車内電話に影響を及ぼす可能性があるため、理解したうえで施工するようにしましょう。
※全く電波を通さなくなるわけではなく、施工したミラーフィルムの種類・メーカーによって異なります。
クリアフィルム(透明)
クリアフィルムは色が全くついていない、透明タイプのカーフィルムです。道路運送車両法の関係で、過度な色付きのフィルムを貼ってはいけない箇所用のフィルムとなります。
※フロントガラス・フロントドアガラス・フロントクォーターガラス
色付きのカーフィルムと比べて紫外線・赤外線カット効果の数値は若干下がりますが、外観や車内の暗さを一切変えたくない人におすすめです。
後部のリアドアやリアガラスにも施工できます。フロント面への施工ルールや車検に関する内容は、カーフィルム施工車の車検は大丈夫?ルールについて分かりやすく解説で詳しく解説していますので気になる方はご参照ください。
カラー・オーロラフィルム(ゴースト)
カラーフィルムとは、ピンクやグリーン、オレンジといった色のフィルムです。
車により個性を出したい方に選ばれており、種類・メーカーにもよりますが、紫外線・赤外線カット効果もあります。
オーロラフィルム(ゴースト)とは、カスタム好きの人を中心に施工する人が増えており、見る角度によって青・紫・緑など、オーロラのような見え方をすることが特徴です。
車検対応の透過率70%以上を確保できるカーフィルムであることから、2024年7月時点でフロント面への施工も可能です。
※筆者の主観となりますが施工前と施工後で車内からの見え方が大きく変わるため、今後関連の法律が改正される可能性もあります。
カーフィルムの関連記事:カーフィルムの効果,費用,メリットデメリットをIICが解説
カーフィルム(ボディ用)の種類と効果の違い
カーフィルムと聞くと、窓ガラス用のものを想像する人が多いのですが、ボディ用のフィルムも存在します。具体的には以下の2種類があり、それぞれで目的、効果が異なります。
ここでは、ラッピングフィルム・ペイントプロテクションフィルムの目的や、効果の詳細について解説していきます。該当する症状で悩んでいる方は施工を検討してみてください。
ラッピングフィルム
ラッピングフィルムを車に施工する事で、純正にはない色味や素材感を付与でき、車の見た目にオリジナルの個性を出す事が出来ます。
一部の箇所に施工し、好みのデザインを入れることも可能な他、ボディ全体に施工するフルラッピングで車全体の印象を変える事も可能です。
ラッピングフィルムに関して詳しくはカーラッピングとはをご参照ください。
その他の関連記事: ポルシェのカーラッピング:その魅力や事例、最適な選び方をご紹介
ペイントプロテクションフィルム
ペイントプロテクションフィルム(PPF)とは、飛び石や擦り傷などによる傷を保護することを目的とした色の付いていない透明のボディ用フィルムです。
ボディだけでなく、紫外線によって黄ばんでくるヘッドライトやシミのできやすいモールなどにも施工できます。
近年は高い保護性能をそのままに、オシャレも楽しめるカラータイプのPPFも登場しており、その他にも塗装のようにスプレーで吹き掛けてボディに定着させるフィルムもあります。
施工料金は高めではあるものの、海外では高級車を中心に購入時のオプションメニューとしてすでに導入されております。
プロテクションフィルムに関して詳しくはプロテクションフィルムとはをご参照ください。
選び方とおすすめカーフィルム
各カーフィルムの効果や特徴について解説してきましたが、どれが自分に合っているのか分からないという人もいるでしょう。フィルム効果を十分に実感し、施工を後悔しないためには、どのような人が最適なのか理解しておくことが大切です。
ここでは、カーフィルム(窓用)の種類ごとに、どのような人におすすめするのか解説していきます。
スモークフィルムがおすすめの方
スモークフィルムをおすすめするのは、以下のような方です。
・落ち着いた雰囲気のデザインを好む
・個性以外のフィルム効果を優先したい
黒色は外観がスタイリッシュになり、落ち着いた雰囲気になります。個性のあるデザインを優先するのではなく、紫外線・赤外線カット効果など、見た目以外の効果を重視したい方はスモークフィルムが最適と言えるでしょう。
ミラーフィルムがおすすめの方
ミラーフィルムをおすすめするのは、以下のような方です。
・プライバシー保護効果を重視したい
・断熱効果を重視したい
ミラーフィルムは、金属膜で光を強く反射するため、外側から車内が見えなくなります。夜間に車内の方が明るい場合は、うっすら見えることはありますが、プライバシー保護効果を重視したい方におすすめです。光を強く反射するため断熱効果にも優れています。
※近年はフィルムの性能が上がってきており、スモークフィルムでもミラーフィルムと同レベルの断熱効果を体感できます。
クリアフィルム(透明)がおすすめの方
クリアフィルム(透明)をおすすめするのは、以下のような方です。
・カーフィルム施工で外観を変えたくない
・車内からの見えやすさを一切変えたくない
前述した通り、フロント面は道路交通法により透過率70%を超える濃さのものしか施工できません。
フロントガラスやフロントドアガラスへフィルム施工する場合は、透明フィルムとなります。
また、紫外線・赤外線カット効果といったフィルム効果を求めており、車の見た目は一切変えたくないような人は透明フィルムをおすすめします。
他には、車内が暗くなるのが怖い人にも最適と言えるでしょう。ただし、スモークフィルムの中には透過率50%を超えるかなり薄いものも存在します。
※薄いスモークフィルムであれば、車内の暗さや外の見えやすさはほぼ変わりません。お店にあるサンプルでチェックしてみてください。
カラー・オーロラフィルム(ゴースト)がおすすめの方
カラー・オーロラフィルム(ゴースト)をおすすめするのは、以下のような方です。
・車のカスタマイズが好き
・見た目で目立ちたい
カラーフィルム・オーロラフィルム(ゴースト)は、光の当たり具合や見る角度によって色が変わるため、他のフィルムと比べ目立ちます。
派手な見た目が好きな人や個性を出したいという人におすすめします。
カラーフィルム・オーロラフィルム(ゴースト)の種類・メーカーによって見た目を派手にするだけでなく、紫外線・赤外線カット効果の付きのカーフィルムもあるため、車内の快適性向上も実感できます。
カーフィルム種類(透過率)と夜間の見え方
カーフィルムを選ぶ際に気になるのが濃さの種類と施工後の見え方です。
結論から述べますと、フィルムの濃さは種類が豊富で、選び方を間違えなければ運転のしやすさが変わるわけではありません。ここでは透過率の種類と見え方について解説していきます。どのような濃さがおすすめなのかも紹介していますので、参考にしてみてください。
カーフィルムの透過率の種類
カーフィルムの透過率(濃さ)の種類は、統一されているわけではないため、商品によって異なります。当店で取り扱っている「KOBOtect Sun Block Film」を例に、濃さの種類を見ていきましょう。※当店で扱っている種類です。
・TSM-N75S:透過率75%
・TSM-N35S:透過率35%
・TSM-N15S:透過率15%
・TSM-N05S:透過率5%
・TSM-87C:透過率87%
KOBOtect Sun Block Filmの場合、スモークタイプは4種類に分かれています。少ないと感じる方もいるかもしれませんが、4種類もあれば見え方に関するほぼすべての要望に応えられます。ちなみに透明フィルムにも2種類ありますが、見た目の違いはほぼありません。
透過率ごとの日中の外観、夜間の見え方
ここでは透過率ごとの見え方について解説していきます。日中の外観、夜間における車内からの外の見え方の2パターンで紹介します。
・透過率80~90%:透明であるため見え方は施工前と変わらない
・透過率50%前後:若干黒っぽくなるだけで、外からでも十分車内を確認できる
・透過率30%前後:車外からは中の人影を確認できる程度。車内の暗さはほとんど変わらない
・透過率15~20%:車内の様子がほとんど見えず、車内も若干暗くなる
・透過率5~10%:車外からは一切車内が見えず、車内もかなり暗めになる
プライバシー保護を重視している人から人気なのは15%前後の透過率です。
運転のしやすさを重視している人から人気なのは30%前後の透過率となります。
次に夜間における車外の見えやすさについて見ていきましょう。
・透過率80~90%:透明であるため見え方は施工前と変わらない
・透過率50%前後:若干暗くなった感じがするが、施工前と大きく変わらない
・透過率30%前後:全体的に見えにくくなるが、慣れれば問題ない程度
・透過率15~20%:人や光を強く反射しないものは見えにくい
・透過率5~10%:光のライトや外灯も薄暗くなり、再度ミラーでの確認が必要
上記はあくまでも目安であるため、フィルム施工を依頼する際は必ずサンプルを確認するようにしましょう。近年増えてきているプライバシーガラスは、施工前から暗いため上記目安よりもさらに濃くなりますので、注意が必要です。
ちなみに、リアガラスの車内にあるバックカメラは、15%前後のフィルムで映像が写りにくくなります。機種にもよりますが、不安な場合は20%以上を目安に検討しましょう。一部フィルムをくり抜く方法もありますが、見た目が若干悪くなります。
専門店IICがおすすめするカーフィルム
フィルムの種類や効果、特徴について解説してきましたが、商品によって効果や性能は大きく異なります。
「紫外線・赤外線カット効果あり!」といったカーフィルムに関しても、数値が低かったりカットできる波長の範囲が狭かったりするため、注意が必要です。
カービューティーアイアイシーでは、現存するカーフィルムの中でも最上級の性能を誇るフィルムを扱っています。
経験豊富な職人も在籍しており、専用設備を完備していますので、当店での施工をご検討ください。
おすすめカーフィルム
KOBOtect Sun Block Film
コボテクトサンブロックフィルムは「高い紫外線・赤外線カット率」と「カットできる波長範囲の広さ」が一番の特徴です。
濃さによって数値に若干の違いはあるものの、紫外線カット率100%・赤外線カット率99%を誇り、紫外線による皮膚ダメージとジリジリとした熱光線をほぼ防げるカーフィルムです。
保温効果も高く、エアコンと組み合わせることで、夏や冬でも快適な車内環境を実感できます。
フィルムの種類も透明2種類・スモーク4種類・ミラー3種類と豊富に取り揃えており、施工箇所によっての濃さを指定する事も可能です。
既に別のフィルムを貼っており、張り替えたいという要望にも対応しています。 ※別途剥がし代
カーフィルム専門店が教える失敗しないフィルムの選び方
100%紫外線カット(UVカット)カーフィルムの特徴をIICが解説
赤外線(IR)カットフィルムの効果とカット率の違いをプロが徹底解説
まとめ
カーフィルムの種類には、スモーク、ミラー、クリア(透明)、カラー・オーロラタイプ(ゴースト)の4種が車の窓用フィルムがあり、塗装面に施工するカーフィルムとして、車全体のドレスアップにはラッピングフィルム、飛び石保護の目的ではプロテクションフィルムが存在します。
当記事では窓用4種類のカーフィルムの見え方や効果の強さ、要望に沿ったカーフィルムの種類を選ぶ必要がある事を重点的にお伝えさせていただきました。
紫外線・赤外線カット効果など、車内の快適性を重視したい場合のおすすめはスモークフィルム。
プライバシー保護効果を重視したい方はミラーフィルム。
外観を変えたくない場合はクリアフィルム(透明)。
デザインや個性を重視したい場合のおすすめはカラー、オーロラフィルム(ゴースト)。
フィルムの濃さによって車内の見えやすさや、夜における車外の見えやすさが変わるため、サンプルを確認したうえで好みのものを選んでみてください。
当店では、ボディ用のラッピングフィルムやペイントプロテクションフィルムも豊富に取り揃えております。ボディコーティングや窓ガラスコーティングも一緒に施工できますので、お気軽にお問い合わせください。