
愛車のヘッドライト、いつまでもクリアな輝きを保ちたいと思いませんか?
紫外線や飛び石、洗車時の細かな傷など、日常のダメージによって、ヘッドライトは徐々に劣化してしまいます。
そんなお悩みを解決するのが「プロテクションフィルム」。高い透明度と優れた耐久性で、ヘッドライトをしっかり保護します。
ただし、ヘッドライトへのプロテクションフィルム施工はDIYでは難しく、仕上がりや耐久性に不安が残るため、専門店に依頼するのがおすすめです。
この記事では、プロテクションフィルムの効果やメリット、選び方、メンテナンス方法に加え、専門店での施工を推奨する理由についても分かりやすく解説します。
愛車の美観を長く保つための完全ガイドとして、ぜひご活用ください!
1章:プロテクションフィルムをヘッドライトに施工するメリット
始めにプロテクションフィルムをヘッドライトに施工するメリットをご紹介します。メリットは主に以下の6つとなります。
メリット1:紫外線による黄ばみを防止できる
メリット2:傷やひび割れを防止できる
メリット3:汚れの付着を防止できる
メリット4:長期間に渡り美観を維持できる
メリット5:リセールバリューの向上が期待できる
メリット6:イメージチェンジができる
それでは1つずつ解説していきます。
メリット1:紫外線による黄ばみを防止できる
▲(左)黄ばんだヘッドライト(右)通常のヘッドライト
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工することで、紫外線による黄ばみを防止できます。
ヘッドライトは紫外線を長期間浴びると樹脂が劣化し、黄ばみや曇りが発生します。これにより美観が損なわれるだけでなく、光量が低下し安全性にも影響します。プロテクションフィルムには紫外線をカットする機能があるため、劣化を防ぎ、ヘッドライトの黄ばみを抑えてクリアな状態と機能性を長期間維持することができます。
メリット2:傷やひび割れを防止できる
▲”ポルシェがわが家にやってきた”より引用(https://www.panamera-life.com/entry/car-goshi-goshi/)
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工することで、傷やひび割れを防止できます。
ヘッドライトは走行中に飛び石や砂利などの衝撃を受けやすく、そのまま放置すると細かな傷やひび割れが発生します。これにより美観が損なわれるだけでなく、ヘッドライトの強度や視認性にも悪影響を及ぼします。プロテクションフィルムの保護機能により、飛び石や摩擦による傷・ひび割れを防ぎ、ヘッドライトの美観と機能性を長期間維持することができます。
メリット3:汚れの付着を防止できる
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工することで、汚れの付着を防止できます。
ヘッドライトは日常的に泥やホコリ、虫の死骸などが付着しやすい部分です。これらの汚れが蓄積すると、見た目が悪くなるだけでなく、落とす際に傷がつくリスクもあります。プロテクションフィルムには撥水性や防汚性の機能があるため、汚れが付着しにくく、簡単に取り除くことができます。
メリット4:3年~5年に渡り美観を維持できる
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工することで、3年~5年の長期間にわたり美観を維持できます。
使用環境や駐車状況にもよりますが、一般的にヘッドライトは2~5年ほどで黄ばみが目立ち始め、劣化が進行します。しかし、プロテクションフィルムは外的要因からヘッドライトを保護し、劣化の進行を防ぐため、美しさを長期間維持し、愛車の外観を綺麗に保つことができます。
メリット5:リセールバリューの向上が期待できる
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工することで、リセールバリューの向上が期待できます。
ヘッドライトは車の顔とも言える部分で、黄ばみや傷があると車全体の印象が大きく下がります。美しい状態を保ったヘッドライトは、車の外観を良好に保ち、査定時の評価にプラスになります。逆に、ヘッドライトが黄ばんだり傷ついたりしていると、査定額が減額されることもあります。プロテクションフィルムを施工することで、ヘッドライトの劣化を防ぎ、愛車の美観と価値を守ることができるため、リセールバリューの向上が期待できます。
メリット6:イメージチェンジができる
▲ヘッドライト専用スモークプロテクションフィルム施工のメルセデスベンツAMGE63s
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工することで、イメージチェンジが可能です。
プロテクションフィルムには透明タイプだけでなく、スモークタイプなどの色付きもあり、車の外観を大きく変えることができます。どのようなイメージにしたいかを考え、色を選択すると良いでしょう。ただし、光量や視認性などの安全性は必ず確保するようにしましょう。
2章:プロテクションフィルムをヘッドライトに施工するデメリット
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工するデメリットは主に以下の4つが考えられます。
デメリット1:初期費用が必要となる
デメリット2:DIYでは施工が難しい
デメリット3:光量が不足する場合がある
デメリット4:剥がす際に表面コーティングが剥がれたり傷がつく場合がある
それでは1つずつ解説していきます。
デメリット1:初期費用が必要となる
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工するデメリットの一つは、初期費用がかかることです。
以下に一般的な費用の目安(2灯分)をご紹介します。
フィルムの種類 | 専門店施工費用 | DIY施工費用 |
透明タイプ | 約15,000円~30,000円 | 約3,000円~10,000円 |
スモークタイプ | 約20,000円~35,000円 | 約4,000円~12,000円 |
カラータイプ | 約20,000円~40,000円 | 約5,000円~15,000円 |
上記の表はあくまで目安です。DIYの施工費用はフィルムの代金のみを指しますが、専門店での施工費用には、高品質なフィルムに加え、保証、メンテナンス、丁寧な下地処理や施工技術料などが含まれるため、DIYより高額になります。また、施工が難しい車種や、古くなったフィルムの剥離作業が必要な場合には、さらに追加費用が発生することがあります。(※費用については後述の章で詳しく説明します)
確かに、ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工する際には初期費用がかかりますが、その分、長期的には効果的な保護が期待できます。特に、専門店での施工は、高品質なフィルムと優れた技術力によって、より長期間にわたる保護が可能となり、費用対効果も十分に期待できます。
デメリット2:DIYでは施工が難しい
プロテクションフィルムをヘッドライトに施工するデメリットの一つは、DIYでは施工が難しいことです。
フィルムや道具は市販されており、費用を抑えるためにDIYでの施工も可能ですが、プロテクションフィルムの貼り付けには高度な技術が求められます。フィルムを正確に切り取る作業や、ヘッドライトの凹凸に合わせて気泡なく貼り合わせるには、専門的な知識と経験が必要です。
DIYで施工すると、気泡が残ったりフィルムがずれたりして、仕上がりが不完全になることがあります。さらに、きれいに貼れなかった場合は再施工が必要となり、かえって費用や時間、手間がかかる可能性があります。そのため、プロテクションフィルムをヘッドライトに施工する際は、専門の技術を持つ業者に依頼する方が確実で美しく仕上がります。
デメリット3:光量が不足する場合がある
ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工すると、光量が不足する可能性があります。
フィルムには透明なものからスモークタイプなどの色付きのものまでさまざまな種類がありますが、特にスモークタイプやカラータイプを選ぶと、純正の状態より光量が低下し、夜間走行時の視認性が悪化したり、車検に通らなくなる場合があります。
例えば、ダークスモークのフィルムを施工すると、光量不足により車検に適合しないため、ヘッドライトには施工できません。
ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工する際は、デザイン性だけでなく、光量や安全性を考慮し、保安基準に適したものを選ぶことが重要です。
デメリット4:剥がす際に表面コーティングが剥がれたり傷がつく場合がある
▲ヘッドライトコーティングが剥がれたレクサスIS
プロテクションフィルムをヘッドライトから剥がす際、ヘッドライト表面のコーティングが剥がれたり、細かな傷がつく可能性があります。
フィルムは強い接着力で貼り付けられているため、無理に剥がそうとすると、表面のコーティングが剥離したり、細かな傷が発生するリスクがあります。特に、長期間施工されたフィルムや劣化したフィルムは、剥がれにくくなる傾向があります。
プロテクションフィルムを安全に剥がすには、専門業者に依頼することでリスクを避けることができるため、おすすめです。
3章:ヘッドライトに施工するプロテクションフィルムの選び方
では、どのようなプロテクションフィルムを選ぶと良いのか、選び方のポイントをご紹介します。ポイントは主に以下の6つとなります。
①UVカット機能のあるフィルムを選ぶ
②透過率の高いフィルムを選ぶ
③耐久性の優れたフィルムを選ぶ
➃ヘッドライトに適した色を選ぶ
⑤信頼性の高いメーカーやブランドを選ぶ
⑥メンテナンス性の高いフィルムを選ぶ
それでは1つずつ解説していきます。
①UVカット機能のあるフィルムを選ぶ
ヘッドライトのプロテクションフィルムを選ぶ際には、UVカット機能のあるフィルムを選ぶことが重要です。前述した通り、ヘッドライトが劣化する主な原因は紫外線(UV)の影響です。UVカット機能はヘッドライトを長持ちさせるために必須であり、美観と性能を保つためには欠かせません。必ずUVカット機能を備えたプロテクションフィルムを選びましょう。
②透過率の高いフィルムを選ぶ
▲透過率の高いヘッドライトプロテクションフィルム施工車
ヘッドライトのプロテクションフィルムを選ぶ際は、透過率の高いフィルムを選ぶことが重要です。透過率の高いフィルムを選ぶことで、ヘッドライトの明るさを損なわず、安全なドライブを確保できます。逆に透過率が低いフィルムを使用すると、光量が減少し、夜間や悪天候時の視認性が低下する可能性があります。ヘッドライトの光量と視認性を維持できる透過率の高いプロテクションフィルムを選びましょう。
※章末コラム【ヘッドライトの安全性とは】を参照ください。
③耐久性の優れたフィルムを選ぶ
ヘッドライトのプロテクションフィルムを選ぶ際には、耐久性の高いフィルムを選ぶことが重要です。
ヘッドライトは、紫外線や飛び石、洗車時の摩擦など、外的要因に長時間さらされます。そのため、耐久性が低いフィルムでは、すぐに傷がついたり劣化が進んでしまう可能性があります。また、前述のように耐久性の低いフィルムを何度も貼り替えると、剥がす際のリスクや費用対効果が悪くなります。ヘッドライトを長期間、安全に保護し、美観と性能を維持できる、耐久性の高いプロテクションフィルムを選びましょう。
➃ヘッドライトに適した色を選ぶ
▲ダークスモークのプロテクションフィルム施工中
ヘッドライトのプロテクションフィルムを選ぶ際には、ヘッドライトに適した色を選ぶことが重要です。
フィルムの色によって、車の全体的なスタイルに大きな影響を与えるだけでなく、光の透過率が異なるため、安全性が確保できない場合があります。上図はダークスモークという濃いスモークタイプのプロテクションフィルムです。左側の未施工の状態と比べると、かなり暗くなり、透過不足のためヘッドライトへの施工は避けるべきです。ヘッドライト用のフィルムとして青や黄色などのカラーも市販されていますが、美観だけでなく、安全な光量を維持できる色のフィルムを選びましょう。
※章末コラム【ヘッドライトの安全性とは】を参照ください。
⑤信頼性の高いメーカーやブランドを選ぶ
ヘッドライトのプロテクションフィルムを選ぶ際には、信頼性の高いメーカーやブランドを選ぶことが重要です。
信頼できるブランドは、品質の高いフィルムを提供し、長期間の耐久性や優れた施工性を確保しています。また、信頼性の高いメーカーは通常、製品に対して保証を提供しており、万が一の不具合やトラブルに対するサポートが充実しています。逆に、信頼性の低いブランドのフィルムを選んでしまうと、フィルムの劣化が早かったり、施工中に問題が発生する可能性があります。
長期間にわたり安心して使用でき、ヘッドライトの効果的な保護と安全性を確保するため、評判の良いメーカーやブランドのフィルムを選びましょう。
当記事の運営元であるカービューティーアイアイシーでは、長年実績のある信頼性の高いメーカーの「XPEL」のプロテクションフィルムを使用しております。
【XPELプロテクションフィルムの厚み】
通常プロテクションフィルムの厚みは0.15mm程度ですが、XPELプロテクションフィルムは約0.25mmもの厚みがあり、保護性能や耐久性に優れています。
また、接着面がクリアで接着力が高いため、施工後にフィルムが剥がれる心配が少ない一方で、剥がす際には糊残りがほとんどなく、ヘッドライト表面を傷つけずにフィルムを取り除くことができます。
⑥メンテナンス性の高いフィルムを選ぶ
ヘッドライトのプロテクションフィルムを選ぶ際には、メンテナンス性の高いフィルムを選ぶことが重要です。
メンテナンス性が高いフィルムは、汚れや水分を簡単に拭き取ることができ、長期間にわたりクリアな状態を保ちます。また、プロテクションフィルムを施工しても、定期的な洗車は依然として必要です。洗車を行わないと、フィルムの表面に汚れが溜まり、視認性や美観が低下してしまいます。
汚れが簡単に落ち、手間を減らしつつ、定期的な洗車でクリアで美しいヘッドライトを維持するために、メンテナンス性の高いフィルムを選びましょう。
ヘッドライトの安全性とは
ヘッドライトに適したプロテクションフィルムの色や透過率を判断する基準は、「プロテクションフィルムを施工した状態で保安基準を満たし、車検に通ること」です。
2024年12月現在、車検に通るための主な条件は以下の通りです。
【ヘッドライトが車検に通るための条件】
①光量: 1灯あたり6,400cd(カンデラ)以上の明るさを確保する必要があります。
②光軸: ロービームで前方10mを照らし、エルボー点(光の境界線上で最も明るい点)が規定の位置にある必要があります。
③色: 白色であること。ただし、2005年12月31日以前に登録された車両は黄色も可です。
➃物理的状態: ヘッドライトに損傷や劣化がないことが求められます。
なお、今後ロービームのみで測定されるなど、保安基準や測定方法は随時変更されるため、最新の基準を確認することが大切です。そのため、新しい情報に精通し、確実に基準を満たす施工を行う専門店を利用することをおすすめします。
また、ディーラー車検などでは、安全基準を満たしている場合でも、フィルムが貼られていることを理由に車検に通さないショップがあります。そのため、事前に確認することをおすすめします。
4章:ヘッドライトのプロテクションフィルム施工事例
では実際に、当記事の運営元カービューティーアイアイシーにて施工させていただいたヘッドライトのプロテクションフィルム施工事例をご紹介します。使用しているフィルムはXPELプロテクションフィルムとなります。
透明タイプのヘッドライトプロテクションフィルム施工事例
【メルセデス・マイバッハS580】メルセデス・マイバッハS580のヘッドライトに透明のプロテクションフィルムを施工しました。
紫外線や飛び石などの外的ダメージからしっかり保護し、透明度の高いフィルムで、美観を長期間維持します。近くで見てもフィルムが貼られていることがわからないほどの透明感と仕上がりとなっています。
【ランボルギーニウラカンエステート】
ランボルギーニウラカンエステートのヘッドライトに透明のプロテクションフィルムを施工しました。外観を変えずに、飛び石や砂利からヘッドライトをしっかり保護し、レース時などでも走行に集中できる安心をお届けします。
スモークタイプのヘッドライトプロテクションフィルム施工事例
【BMWM135i】
BMWM135iのヘッドライトにライトスモークのプロテクションフィルムを施工しました。
透明なヘッドライトをライトスモークに変更することで、洗練された高級感と重厚な存在感を演出できます。
【ランボルギーニウルス】
ランボルギーニウルスのヘッドライトにスモークプロテクションフィルムを施工しました。
透明なヘッドライトをライトスモークに変更することで、車全体の印象が引き締まり、一段と洗練されたスタイルを演出します。
【メルセデスベンツAMG E63s】
マット塗装のメルセデスベンツAMG E63sのヘッドライトにスモークプロテクションフィルムを施工しました。
マット塗装車のヘッドライトをスモークに変更することで、車全体に圧倒的な統一感とスタイリッシュさが生まれます。マット塗装ならではの落ち着いた質感とスモークヘッドライトのダークなトーンが絶妙にマッチし、重厚感と威厳をさらに際立たせ、洗練された大人のエレガンスを演出します。
5章:プロテクションフィルムをヘッドライトに施工する際の費用相場
では、実際にヘッドライトにプロテクションフィルムを施工する場合、費用はどのくらいになるのでしょうか。
ヘッドライトのプロテクションフィルム施工の費用相場
ヘッドライトへのプロテクションフィルム施工の一般的な費用の目安(2灯分)は下表の通りとなります。
フィルムの種類 | 専門店施工費用 | DIY施工費用 |
透明タイプ | 約15,000円~30,000円 | 約3,000円~10,000円 |
スモークタイプ | 約20,000円~35,000円 | 約4,000円~12,000円 |
カラータイプ | 約20,000円~40,000円 | 約5,000円~15,000円 |
施工費用は、使用するフィルムの種類や施工方法(専門店での施工かDIYか)によって異なります。さらに、車種やヘッドライトの形状、施工技術の違いなど、費用を構成するさまざまな要素が影響します。そのため、上表に記載された費用はあくまで目安に過ぎないことをご理解ください。
ヘッドライトのプロテクションフィルムの5つの費用構成要素
費用を構成する要素は、主に以下の5つとなります。
【5つの費用構成要素】
①フィルムの種類
スモークタイプは色付きでデザイン性が高く、製造に特殊な加工が必要なため、透明タイプに比べて費用が高くなります。
②フィルムの品質
使用するフィルムの品質やブランドによって性能や耐久性などが異なり、高品質なフィルムを使用するほど費用は高くなります。
③車種・ヘッドライトの形状
車種によってヘッドライトの大きさや形状が異なり、特に複雑な形状や曲面が多い場合、施工が難しくなるため費用が高くなることがあります。特にポルシェやフェラーリなどの高級車やスポーツカーは特殊な形状に対応するため、一般的に施工費用が高くなる傾向があります。
➃施工技術
専門店などに依頼する際、曲面が多く施工難易度が高いヘッドライトでは、費用が高くなる傾向があります。
⑤剥がしなどの追加費用
専門店などに依頼する際、現在貼られているフィルムを剥がすなど、別途追加費用がかかる場合が多いです。
さらに、専門店では設備環境や保証、メンテナンスサービスなどが整っているため、施工費用が高額になる傾向があります。しかし、先述したように、DIYでの施工は非常に難しく、仕上がりや耐久性の面で不安が残るため、専門店に依頼することを強くおすすめします。
6章:ヘッドライト長持ちさせるメンテナンス方法
専門店で施工した場合でも、適切にメンテナンスを行わないと、フィルムの寿命が短くなったり、十分な性能を発揮できないことがあります。そこでフィルムを長持ちさせるために欠かせないの3つのメンテナンス方法をご紹介します。
①定期的にシャンプー洗浄をする
②汚れたらすぐに除去する
③剥がれたらすぐに修理する
①定期的にシャンプー洗浄をする
定期的にヘッドライトのシャンプー洗浄を行いましょう。汚れを蓄積させないことが、プロテクションフィルムの寿命を延ばすために最も重要です。洗浄頻度は駐車環境によって異なりますが、最低でも月1回は洗浄を行い、雨が多い季節や花粉・黄砂が飛散する時期には週1回程度の洗浄が理想的です。フィルムを傷つけないよう、柔らかいスポンジと洗車用シャンプーを使用し、優しく手洗いでケアしましょう。
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【注意】
高圧洗浄機を使用すると、フィルムが剥がれたり破損したりする恐れがありますので、使用の際はご注意ください!
②汚れたらすぐに除去する
汚れが付着したら、できるだけ早く除去しましょう。プロテクションフィルムに汚れが付いたまま放置すると、劣化や変色の原因になるだけでなく、汚れが定着して除去しにくくなることがあります。そのため、汚れを発見した際は、速やかに取り除くことが大切です。
③剥がれたらすぐに修理する
フィルムが剥がれた場合は、できるだけ早く修理することが重要です。専門店で施工した場合は、すぐに施工店に連絡して相談しましょう。DIYで施工した場合も放置せず、必要に応じて補修や再施工を行うことでさらなる劣化を防げます。正しく対処するためにも、専門店に依頼することをおすすめします。
7章:プロテクションフィルムをヘッドライトに施工するなら専門店がおすすめ
前章までに何度もお伝えしていますが、ヘッドライトへのプロテクションフィルム施工は、さまざまな観点から専門店に依頼することをおすすめします。その主な4つの理由を以下にまとめてご紹介します。
①高い施工技術が提供される
②車検時の安全基準を満たすことができる
③安心の保証がついている
➃充実したアフターフォローが受けられる
①高い施工技術が提供される
▲プロテクションフィルム専用ブースで行うヘッドライト施工
ヘッドライトのプロテクションフィルム施工を専門店に依頼することで、高度な施工技術による効果的な仕上がりが期待できます。
専門店では、豊富な経験と高い技術を持つスタッフが、専用の設備を用いて、フィルムを正確かつ確実に貼り付けます。この精密な施工により、美しい仕上がりが得られるだけでなく、フィルムの耐久性が向上し、長期間その効果を発揮します。
仕上がりの美しさや耐久性、効果を求めるなら、ヘッドライトのプロテクションフィルム施工は専門店に依頼することが最適です。
②車検時の安全基準を満たすことができる
ヘッドライトのプロテクションフィルム施工を専門店に依頼することで、車検時の安全基準を確実に満たすことができます。
車検では、ヘッドライトの光量や配光が安全基準を満たしていることが重要視されます。専門店では、この基準を熟知しており、車検に適合する適切な厚さや透明度を持つフィルムを使用します。また、光量を妨げず、正確な配光を維持できるよう、精度の高い施工を行うことができます。
一方、DIY施工では、使用するフィルムや貼り方によって光が散乱したり減少し、車検基準を満たせなくなるリスクがあります。
車検時の安全基準に適合し、安心してドライブを続けるためにも、ヘッドライトのプロテクションフィルム施工は専門店に依頼することが最適です。
③安心の保証がついている
ヘッドライトのプロテクションフィルム依頼する際には、施工証明書を発行している専門店を選ぶことで、長期間安心して使用できます。万が一の事故の際にも、保証期間内であれば、保険で再施工や修理が受けられ、追加費用の心配が軽減されます。保証があることで長期にわたって安心して使用できるため、ヘッドライトのプロテクションフィルム施工を検討する際には、施工証明書を発行している専門店への依頼をおすすめします。
➃充実したアフターフォローが受けられる
ヘッドライトのプロテクションフィルムを専門店に依頼することで、充実したアフターフォローが受けられます。
専門店では、施工後の定期的な点検やメンテナンス、フィルムに関する質問への対応など、手厚いサポートが提供されます。もしフィルムの剥がれや気泡などのトラブルが発生しても、状況を的確に把握し、適切な対応を受けることができます。
施工後も安心して使用できるため、ヘッドライトのプロテクションフィルム施工を検討する際には、専門店への依頼をおすすめします。
当記事を運営するカービューティーアイアイシーは、ヘッドライトへのプロテクションフィルム施工実績が豊富な専門店です。車検適合などの安全基準を満たすフィルム選びと、車種に応じた適切な施工を行い、保証書の発行やアフターフォローも提供しております。
施工の様子は動画でもご紹介していますので、以下の動画をぜひ参考にご覧ください。
8章:よくいただく質問
最後に、プロテクションフィルムをヘッドライトに施工することを検討されている方から、よくいただく質問をご紹介します。
Q.ヘッドライトがすでに黄ばんでいるのですが、施工しても問題ありませんか?
▲黄ばんだヘッドライトのクリーニング作業
ヘッドライトが黄ばんでいる場合でも、プロテクションフィルムを施工することは可能ですが、施工前にヘッドライトのクリーニングを行うことをおすすめします。
フィルムはヘッドライトを保護しますが、黄ばみや劣化を隠すことはできません。さらに、黄ばみや劣化が進行している状態でフィルムを貼ると、フィルム内に湿気や汚れが溜まり、長期的な性能に影響を与える可能性があります。
黄ばみが気になる場合は、フィルム施工前に専門店でのヘッドライトクリーニングを依頼することをおすすめします。
Q.ヘッドライトに傷があります。このまま施工しても問題ありませんか?
ヘッドライトに傷がある場合でも、プロテクションフィルムを施工することは可能です。
ただし、フィルムで傷を隠すことはできず、傷の状態によってはフィルムが十分に密着しないことがあります。
フィルム施工前に、傷の状態を専門店で確認してもらうことをおすすめします。
Q.新車ですが、施工前にヘッドライトを磨いた方が良いですか?
新車でヘッドライトがきれいであれば、磨く必要はありません。
汚れや油分を取り除くことで、フィルムの密着性が高まり、耐久性が向上するため、フィルム施工前にしっかり洗浄・脱脂を行いましょう。
新車でもヘッドライトに傷や汚れがある場合には、フィルムを施工する前に専門店に相談しましょう。
Q. ヘッドライトの保護には、プロテクションフィルムとコーティングのどちらが適していますか?
飛び石や傷の防止を重視し、長期間にわたる保護を求める場合はプロテクションフィルム、コストを抑えて手軽に汚れや黄ばみを防ぎたい場合はコーティングがおすすめです。詳細は以下の通りです。
【プロテクションフィルム】
物理的な衝撃からヘッドライトを守り、傷や飛び石からしっかりと保護します。また、紫外線防止に優れており、長期間にわたってヘッドライトのクリアさを維持します。価格はコーティングより高めですが、長期的な物理的保護を重視する場合には非常に効果的です。
【コーティング】
汚れや水分を弾き、洗車の手間を軽減し、紫外線カット効果で黄ばみを防ぐことができますが、物理的な保護力はプロテクションフィルムほど強くありません。価格はプロテクションフィルムよりもリーズナブルで、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。
Q.車検に適合していますか?
施工方法や使用するフィルムの種類によって異なります。
車検ではヘッドライトの光量や配光が基準を満たしていることが求められます。プロテクションフィルムは透明度が高いため、適切なフィルムを使用し、正しく施工すれば、光量や配光に影響を与えることなく、車検基準を満たすことができます。
ただし、フィルムの品質や施工方法が不適切であると、光が拡散したり、フィルム内に気泡や汚れが残ることがあり、その場合、車検に通らない可能性もあります。
施工前に専門店で確認を行いましょう。
また、ディーラー車検などでは、安全基準を満たしている場合でも、フィルムが貼られていることを理由に車検に通さないケースがあるため、事前に確認することをおすすめします。
Q.ヘッドライトカバーを使用するのは有効ですか?
▲楽天市場より引用(https://item.rakuten.co.jp/auto-parts-shop/fvd-631-993-01c/)
ヘッドライトカバーは、飛び石などの物理的な衝撃や紫外線、汚れからヘッドライトを一定の効果で保護します。
ただし、
・視界が悪くなる可能性がある(カバーの透明度や傷、劣化による影響)
・完全にフィットしない場合があり、取り付け時に隙間ができることがある
・脱着時にヘッドライトを傷つけてしまう恐れがある
などの問題があります。
飛び石や強い衝撃を受けやすい状況ではヘッドライトカバーの方が有効ですが、透明度や美観、長期間の保護を求めるならプロテクションフィルムの方が適しています。
Q.ウィンドウ用フィルムで代用できますか?
おすすめできません。
ウィンドウ用フィルムは、プロテクションフィルムに比べて耐熱性や耐紫外線性が低く、ヘッドライトの高温や紫外線、飛び石などの衝撃からの保護力が不足しています。このため、ヘッドライトの過酷な環境には適していません。
一方、プロテクションフィルムは、耐熱性や紫外線カット性能に優れ、飛び石からの保護を提供し、光量や配光に影響を与えることなく、クリアな視界を維持できるように設計されています。
そのため、ヘッドライトの保護には、ウィンドウ用フィルムではなく、専用のプロテクションフィルムを使用しましょう。
Q.ヒートガンの熱でヘッドライトが傷むことはありませんか?
正しい温度管理と適切な方法で作業を行えば、ヘッドライトが傷むことはありません。
ヒートガンはフィルムを柔らかくし、ヘッドライトの曲面に密着させるために使用されますが、温度が過剰に高くなると、ヘッドライトの表面や内部にダメージを与える可能性があります。そのため、適切な温度(通常50~80℃程度)で使用し、熱を一点に集中させないよう均等に当てることが重要です。
施工を安心して行うためには、専門店で経験豊富な技術者に依頼することをおすすめします。
Q.旧車などの古い車でも施工できますか?
可能ではあります。
現在のヘッドライトはポリカーボネート製が主流ですが、1990年代後半以前に製造された車種などではガラス製のヘッドライトが使用されている場合があります。
ガラス製のヘッドライトにもプロテクションフィルムを施工することは可能ですが、その必要性や効果については慎重に検討する必要があります。その主な理由は以下の4つです。
【理由①】施工の必要性
ガラス製ヘッドライトは紫外線に強く、耐候性も高いため、黄ばみや曇りの問題が少なく、プロテクションフィルムの主な利点である紫外線カット効果や経年劣化防止効果は、ポリカーボネート製ほど顕著ではありません。
【理由②】フィルムの密着性
プロテクションフィルムは主にプラスチック製ヘッドライトを想定して設計されているため、ガラスの表面特性によって密着性が十分でない場合があり、剥がれや気泡が発生しやすい傾向があります。
【理由③】美観の影響
古いガラス製のヘッドライトでは、表面に小さな傷や汚れが蓄積して劣化していることがあり、フィルムを貼ることでそれらが目立つ場合があります。
【理由➃】施工時のリスク
ガラスはプラスチックよりも熱に敏感で、特に経年劣化した旧車のヘッドライトでは、ヒートガンを過剰に使用すると急激な温度変化により、ひび割れや破損のリスクが高まります。
ガラス製ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工することは、飛び石や劣化からの保護に有効です。ただし、密着性の課題や施工時の熱リスクなどデメリットも考慮する必要があります。施工を検討する際には、フィルムの選定と施工の技術が重要なため、専門店で相談することをおすすめします。
Q.テールランプにも施工できますか?
可能です。
▲ダークスモークプロテクションフィルムを施工したメルセデスベンツA45
テールランプには、ヘッドライトには施工できないダークスモークプロテクションフィルムも施工可能です。飛び石や紫外線による劣化から保護するとともに、車両の外観に高級感を与え、ドレスアップ効果も得られます。ただし、ヘッドライト同様に視認性や光量に影響を与えないよう、十分に配慮する必要があります。
9章:まとめ
ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工することで、黄ばみやひび割れを防ぎ、美しい外観を長期間維持できます。また、スモークフィルムを使用することで、愛車の印象を大きく変え、さらに輝きを加えることも可能です。
施工には適切なフィルムの選定と専門店の技術が重要ですが、これをしっかり行うことで、透過率や安全性への影響を避け、車検にも対応できる仕上がりになります。
プロテクションフィルムでヘッドライトを長期間美しく保ち、愛車の魅力を引き出すためには、プロによる施工を強くおすすめします。
この記事があなたの選択に役立つことができれば幸いです。