リカのコーティングは最も硬度と光沢,持続性に優れて最強?

車のカーコーティングを探しているとシリカコーティングの情報が出てきますよね?シリカのコーティングとは、コーティング被膜が結晶化されガラスと同じ鉛筆硬度9Hのコーティング被膜を形成する製品です。

そのため、持続性が高く、硬度や光沢、防汚性効果(汚れづらさ)にも優れ他のコーティングと比較しても圧倒的な耐久性を誇ります。

しかし、シリカのコーティングと言っても一般の方では何が何だか分かりづらいと思います。今回の記事ではプロショップのIICがシリカコーティングについて徹底解説をさせていただきますので是非ご参考にして下さい。

1章シリカのコーティングって何?

シリカ コーティング施工後の画像

シリカのコーティングとは石英(シリカ材)の事を指します。シリカのコーティングが硬化すると結晶化されクリスタルのような輝きを実現します。石英ガラス=シリカはコーティング塗布後、空気中の水分と科学反応を起こし効果していくタイプのコーティング剤となります。空気中に含まれる水分と温度で硬化が進みシリカ被膜を形成するのです。

ひと昔前では施工が難しくあまり取り扱っておりませんでしたが、近年ガラスコーティングやガラス系コーティングなどの商品を色んな所で見かけます。しかし、ガラスコーティング=シリカコーティングではないので注意しなければなりません。

何故なら、ガラス系コーティングと謳った製品があり、ガラスコーティングと一緒だと誤解されがちなのです。

シリカとは珪素(Si)と酸素(O)だけでできているガラスをシリカ(=石英)ガラスと呼びます。

シリカではないガラス系コーティング

ガラス系コーティングとはシリコンやポリマー、フッ素などの製品が主で、ガラスコーティングとは全く異なります。
シリカではないガラス系コーティングは熱や紫外線、酸性雨による劣化が激しく持続性は約半年~2年ほどです。

一方、珪素(Si)と酸素(O)で形成されるシリカ(石英ガラス)は熱や紫外線に強く持続性は約5年と長期間塗装面を持続させます。

ガラスコーティング(シリカ)とガラス系コーティングに注意

先ほどもシリカとガラス系コーティングの違いをご説明させていただきましたが、シリカではないガラス系コーティングは持続性や紫外線や酸性雨による劣化は避けられません。
しかし、近年、カーコーティングの種類が多すぎて何がシリカコーティングなのか見極めるのが難しくなっております。

ガラス系コーティングを取り扱う店舗は基本的に、カーディーラーや量販店、ガソリンスタンドのほとんど(9割以上)がガラス系コーティングを使用しています。そして、コーティングプロショップの中でもガラス系コーティングを施工している店舗もあります。

実際に、コーティングプロショップで施工しているエシュロンコーティングはガラス系コーティングに当ります。有機系のコーティング剤なのですが、使用環境やボディカラー、塗装面によってはシリカのコーティングよりも有機系のガラス系コーティングの方が相性が良い場合もあります。

ですので、シリカコーティングが最強!という訳ではないのです。

2章シリカコーティングの特徴

シリカ コーティング剤

シリカの代表商品はポリシラザンという製品です。
ポリシラザンの原液状態では有機質となりますが、ポリシラザンという有機物を一切含まない無機溶剤をスプレーコーティングすることで空気中の水分と化学反応を起こし劣化のない無機質の石英ガラス(SiO2)の膜に変化させることが出来ます。スプレーによる吹付技法で空気中に噴霧され、大気と水分によって化学反応をおこし、石英ガラス(SiO2)に転化します。このガラスそのものが無機質の岩石と同じように、完全無機質で形成されているため、地球上から決して消えることなく分解しない物質なのです。

ということは、酸性雨や熱や紫外線で車の塗装面に浸透したシリカ被膜が剥がれることはないのです。

コーティングの選び方

上記のようにシリカ被膜は塗装面に浸透し平らな被膜を形成します。その為光沢や硬度が向上し塗装面を常に綺麗な状態に保つのです。

3章 シリカコーティングの代表商品とは?

クォーツガラスコーティング

シリカコーティングの代表商品は2000年に発売されてからロングセラー商品として今も君臨するクォーツガラスコーティングです。
このクォーツガラスコーティングとはパーヒドロポリシラザンと言われる原料を使用した完全無機質のガラスコーティング剤です。

大気中の水分と反応し石英ガラス(SiO2)に転化します。クォーツガラスコーティングは有機物を一切含まない完全無機溶剤を吹き付けることが出来る製品です。
コーティングの際に空気中の水分と化学反応を起こし石英ガラス(SIO2)の膜を形成し自然劣化することがありません。ガラス膜は水を弾かない性質があり、塗装面に付着した水滴が馴染む(親水)効果を実現するため、雨が降った後のイオンデポジットやウォータースポットなどの水垢汚れの付着を大幅に軽減することに成功しました。

また、防汚性を高めるガラス膜は紫外線で劣化することく、薬品や酸にも非常に強いため長期間塗装面の輝きを持続させるのです。

シリカコーティング(クォーツ)の効果

シリカコーティングであるクォーツの効果は耐熱性に非常に優れている点です。クォーツの性能は10項目において圧倒的な耐久性を実現させます。

親水性、耐熱性、耐摩耗性、耐候・耐久性、科学的耐食性、密着性、平坦性、透明性、電気絶縁性、化学的耐食性の10項目の優れ半導体などの各種電子部品にも採用されていており、クルーザーやジェット機、新幹線などにおいても実用化されている製品です。

耐熱温度は1000℃まで耐えられる被膜を形成するため、熱で剥がれることはありません。

クォーツガラスコーティングの詳しい内容はこちら

4章 その他のおすすめコーティング

シリカコーティングは持続性や効果効能が高いという事をお伝えしてきました。
しかし、所有されるオーナー様の求める効果や駐車環境、洗車の頻度、ボディカラーによって最適なコーティングは異なります。今回は他のおすすめ製品をご紹介していきたいと思います。

CeramicPro9H

CeramicPro9H

セラミックプロ9Hはセラミックタイプのカーコーティングとなります。ガラスコーティングの進化系として販売されたコーティング剤で、圧倒的な効果効能を実現します。
耐熱性に加え、耐薬品性能や耐擦り性能を強化させた特殊コーティングです。

また、被膜も従来のコーティングに比べ3倍ほどの厚みを形成します。その為光沢にも優れた製品なのです。

CeramicPro9Hコーティングの効果を動画で見る

セラミックプロ9Hの詳しい内容はこちら

傷が消える特殊コーティング

最近では塗装面に付着した微細な小傷が熱で消えるという特殊コーティングも販売されています。
このコーティングは塗装表面に付着した微細な小傷の約60~70%を自己修復する機能が得られます。

この機能で洗車時にどうしても付着してしまう小傷が消え、光沢や輝きを長期間持続させるため常に綺麗な状態を保たせてくれるコーティングなのです。

ファインラボコーティングについて詳しくはこちら

上記コーティングのように沢山の種類がありますので詳しくはスタッフまでお問合せ下さい。

まとめ

シリカのコーティングは施工後、石英ガラス(シリカ)被膜を形成するコーティングの事です。

このコーティングは他の有機系コーティング剤とは異なり自然劣化することはなく長期間塗装面の輝きを持続させる製品です。

耐熱温度や対候性など各項目において優れた製品で代表商品はクォーツガラスコーティングとなります。クォーツガラスコーティングは吹付スプレーにてコーティングを塗布していくため隅々まで施工することが可能となります。

しかし、持続性や耐久性が高いシリカコーティングですが、どの車にも適して訳ではありません。
車のコーティングは使用環境や洗車の頻度、ボディカラー、お客様の求める効果によって最適な製品は異なります。
詳しくはスタッフまでお申し付けください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。