ディーラーと専門店コーティングの違いってなに?疑問を徹底解説

車を購入するとカーディーラーでカーコーティングを必ず進められます。貴方はディーラーコーティングってどうなの?他で施工するか迷っているというお悩みから、このページを見ているのではないでしょうか?

口コミなどをみるとディーラーコーティングに関して賛否両論あるため迷われる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ディーラーコーティングの施工の流れやメリット・デメリットをお伝えすると同時に、他のショップとの違いをコーティングプロ歴18年の著者が徹底解説していきます。

カーコーティングを施工する際の参考にしていただければと思います。

ディーラーコーティングの施工の流れ

ディーラーコーティングの施工の流れ

ディーラーコーティングの施工流れはディーラーによって異なる場合がありますが、一般的な流れは以下のようになります。

  1. 車両の洗浄:
    最初に車両をカーシャンプーなどで洗浄します。表面に付着した異物や油汚れを除去する作業です。
  2. 表面の処理:
    車の表面に固着した鉄粉やウォータースポットなどを取り除く処理が施されることがあります。これによりコーティングがより密着しやすくなります。
    ※上記、作業は車の状態や施工する外注業者によって施工方法は異なります。
  3. ポリッシング(研磨):
    塗装面の微細な傷やくすみを取り除くためにポリッシングが行われることがあります。新車の塗装面でもメーカーからディーラーに運ばれる際に洗車したり、触るなどして細かい傷がついているケースが多くこの作業の有無でコーティングの仕上がりや密着性が向上します。
  4. コーティング剤の施工:
    選んだコーティング剤を塗布し、マイクロファイバークロスで丁寧に拭き上げていきます。
  5. 乾燥と硬化:
    コーティング剤が塗布された後は、一定の時間をかけて自然乾燥(硬化)させます。この期間中は車両を雨や水にさらさないようにします。
  6. 説明と引き渡し:
    施工後はディーラーの担当者が施工内容やアフターケアについて説明し、車両をオーナーに引き渡します。

以上がディーラーでカーコーティングを施工する流れとなります。
ディーラーコーティングは新車購入時にオプションとして提供されることが一般的です。施工の内容や使用されるコーティング剤についてはディーラーにより異なるので、具体的な条件や効果、保証内容などは購入前によく確認することが重要です。

ディーラーコーティングのメリット・デメリット

ディーラーコーティングのメリット・デメリット

では、ディーラーコーティングの気になるメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

ディーラーコーティングのメリット

車の納車時にコーティングが施されているため、わざわざショップに持っていかなくていい
何か不具合が発生した際に会社がしっかりしているため信頼できる

ディーラーコーティングのメリットは納車時にコーティングが施されているため、コーティングショップに車をもっていかなくてもよくなることが最大のメリットと言えるでしょう。また、何かコーティングなどにトラブルがあった際、メーカーとして対応してくれるケースがあるため信頼できるといったメリットもあります。

ディーラーコーティングのデメリット

コーティング施工を外注作業に出すケースが多いため価格が高額
コーティング施工後は自然乾燥のため硬化不良などが発生する場合がある
基本的に施工後のメンテナンスは自分でやらなくてはならない
専門店コーティングに比べ寿命(持続性)が低いケースがある

一方、ディーラーコーティングのデメリットとしては、コーティング施工を外注業者に依頼するため、施工費用の一部が仲介手数料としてディーラーに支払うことになるため、本来施工できるコーティングのレベル(性能)よりも低いコーティングを施工するケースが多く見受けられます。また、コーティング専門店に比べ設備環境などが整っていないケースがあり、コーティング本来の効果効能を最大店に引き出せないケースもあります。

参考になる記事:車コーティング4つの効果と長持ちさせる2つの方法をプロが徹底解説

ディーラーコーティングの口コミ

ディーラーコーティングの口コミ

では、実際のところディーラーコーティングはどうなんでしょうか。
ディーラーコーティングの口コミについて確認していきましょう。

Q:新車で車を買う際ガラスコーティングはディーラーコーティングかkeeper等の専門店どちらのが良いのでしょうか?

A:専門店でしょ。ディーラーコーティングの多くを見て来ましたけど、、長くキレイな状態を見た事がないです。それはディーラーへの来店頻度が少ない事。整備やメンテメインで行くので、コーティング相談が二の次になってる事。要は、施工後のメンテがほとんどされて無い事。

A:ディーラーのコーティングは、ディーラーが5割以上のマージンを取るので 業者に支払われるのは 5割以下 よって価格相応のコーティングにはなりません。 キーパーもお勧めしません 研修を受けた程度の作業員が 大量生産のコーティング剤で施工なので 相当儲かるでしょう レースのスポンサーをしているくらいなので コーティングは、個人業者(プロ)で受けるのが良いです。技術レベル コーティン剤が違うと思います。直接持ち込むことで 中間マージを抜かれないので 値引きもしてくれきちっと施工してもらえるでしょう。
引用先URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14290030204?__ysp=44OH44Kj44O844Op44O844Kz44O844OG44Kj44Oz44Kw

ID非公開さん
Q:サービスのディーラーコーティングが本当にされているのか?不安です。 ディーラーで契約交渉時に、ガラスコーティングをサービスでしていただけると約束しました。 口約束で、「書面上は書きませんが、やります。ただし、本来付く5年保証は付きません。」と言われました。 納車時に、コーティングの保証書は渡されず、パンフレットにあった、付属するはずのメンテキットも渡されませんでした。 営業の方にメンテキットについて聞いたところ、「購入しないといけないが、余っているものを持っているので無料で差し上げます。」 と言われました。 本当にコーティングされているのでしょうか?保証書がない場合に、確認する方法はあるのでしょうか。 よろしくお願いします。

A:恐らくやられたと思います。ガラスコーティングでないため保証もなく(施行もガラス系かポリマー系でしょう)、使い古しのメンテナンスキットで誤魔化されたでしょう。(口約束が問題だったと思います)まあ、専門店に施行の有無を確認してもらうと言って、ディーラー側がどのような反応をするか。
参照元URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10283856360?__ysp=44OH44Kj44O844Op44O844Kz44O844OG44Kj44Oz44Kw

Q:トヨタのディーラーコーティングは評判いいんでしょうか?

A:QMIセンチュリオンコート(ガラス系2重)動的滑水・潤滑 QMIグラスシーラント タイプTII(ガラス系1重)滑水・潤滑 QMIグラスシーラント(ガラス系)低撥水 QMIペイントシーラント (フッ素系)撥水 の4クラスで3年と5年持つのがあります 私はQMIグラスシーラント タイプTII(ガラス系1重)滑水・潤滑で5年仕様で3年目ですが雨降ると汚れも一緒に落ちて軽く拭くだけで綺麗になりますよ。
引用先URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10172457485?__ysp=44OI44Oo44K%2F44Kz44O844OG44Kj44Oz44Kw44CA6KmV5Yik

上記のようにカーディーラーのコーティングは賛否両論あるようです。これらは施工を依頼するディーラーによって異なるので、しっかりと商談をおこない、営業マンからしっかりと詳しい説明をしてもらいましょう。
その他、ネットやYahoo!知恵袋で口コミを確認できますので参考にしてみてください。

ディーラーコーティングの価格

ディーラーコーティングの価格

この章では、ディーラーコーティングの価格相場について見ていきましょう。

トヨタの純正コーティングの場合

ガードコスメSP
66,000円~82,500円

QMIペイントシーラント
40,000円~60,000円

QMIセンチュリオンコート
108,000円~150,000円

マツダ純正コーティングの場合

ボディーコーティングMG-1
40150円~56,650円

ボディコーティングMG3
51,150円~67,650円

メルセデスベンツの場合

ベンツ純正コーティング
121,300円~172,300円

上記、ディーラーコーティングの価格は平均となります。

ディーラー以外で施工できるショップ

コーティングショップ

カーコーティングは以下のショップで施工することができます。

カーコーティング専門店

カーコーティングを専門に行う専門店やディテイリングショップが一般的な場所です。こうした店舗では、プロのスタッフが専門知識を持ち、高品質なコーティングを提供しています。専門店での施工は、通常は高品質で耐久性があります。
参考になる記事: 車のコーティングおすすめ専門店9選と後悔しない8つのチェック事項

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでは、簡易的なコーティングを主に施工できるショップです。価格帯は15,000円~30,000円程度でコーティングを施工できるため比較的安価にコーティングを施工することが可能となります。しかし、コーティングの寿命(持続性)は1年~2年前後の寿命となります。
参考になる記事:ガソリンスタンドのコーティングってどうなの?プロが徹底比較

カー用品店

最近では、カー用品店(イエローハットやオートバックス)でもコーティングが施工できるようになりました。価格帯は10,000円~126,500円で施工が可能となります。この価格差はkeeperコーティングのピュアキーパーやWダイヤモンドキーパーなどコーティングの種類(寿命3カ月~5年)によって異なります。
詳しい内容は下記公式サイトよりご覧ください。
公式サイト:イエローハットのコーティング
公式サイト:オートバックスのコーティング

ディーラーでカーコーティング後にメンテナンスは必要か

コーティングメンテナンス

ディーラーでカーコーティングを施工した後はメンテナンスが必要です。コーティング施工後何もしないと汚れがコーティング膜に固着してしまい洗車では取れないようなシミが付着してしまいます。

主に以下のような流れでメンテナンスが必要となります。

1:洗車

塗装面に付着した汚れをカーシャンプー等を使用して定期的に洗車しましょう。理想は屋外駐車であれば、2週間~3週間です。それ以上放置してしまうとコーティング膜に汚れが固着したり、シミが付着してしまいコーティングの寿命が低下してしまうので注意しましょう。

2:施工時に渡されるメンテナンスキット

カーディーラーコーティングを施工するとほとんどのディーラーはメンテナンスキットを無償でプレゼントしてくれます。このメンテナンス剤を使用して2~3カ月に一度はメンテナンスをしてあげることで、コーティング膜に固着した汚れを落としてくれるためコーティングの寿命が保てます。

3:カーディーラーによるコーティングメンテ

一部のディーラーさんでは有償でコーティングメンテナンスを行ってくれます。専用の溶剤を使用してコーティング膜に付着した汚れを取り除いてくれるためコーティング膜を綺麗な状態に保たせることが可能となります。コーティングを施工する前に、メンテナンスなどのアフターフォローがあるのか予め確認しておきましょう。
参考になる記事:カーコーティングのメンテナンスって何をやるの?プロが解説

ディーラーコーティングと専門店の違い

ディーラーコーティングと専門店の違い

ここまでは、ディーラーコーティングについて説明してきました。
ここからは、ディーラーコーティングと専門店のカーコーティングの違いについてご説明していきます。

1:コーティング施工後の乾燥作業で効果効能を向上

1つ目の違いは、カーコーティング施工後の遠赤外線乾燥作業の有無です。一部のカーコーティング専門店では、カーコーティング施工後に遠赤外線乾燥機による強制乾燥を行います。この作業により、コーティング被膜の①硬度が向上②光沢が向上③撥水性能が向上します。そのため、ディーラーコーティングよりも仕上がりや寿命が高くなるためカーコーティングを施工するならコーティング専門店がおすすめとなります。
参考記事:カーコーティングの焼き付け作業の効果性とは?メリットや注意点を解説|カービューティーIIC

2:コーティング施工後のアフターフォローの有無

2つ目の違いはカーコーティング施工後のアフターフォロー(コーティングメンテナンス)の有無です。カーディーラーは一般的に、コーティング施工後はメンテナンス剤を渡されて(無償)、自分でメンテナンスしなければなりません。しかし、カーコーティング専門店は自分でできるメンテナンス剤と専門店で行うコーティングメンテナンスメニュー(有償)が充実しているため、長期間愛車の輝きやコーティングの効果効能を持続させることが可能となります。カーコーティングを施工するならコーティングメンテナンスのメニューが充実しているショップに依頼しましょう。

参考になる記事:コーティングメンテナンスは必要性?お手入れ方法をプロが解説

3:使用するコーティング剤が大きく違う

ディーラーコーティングは通常ガラスコーティングを施工しますが、コーティング専門店はセラミックコーティングなどの特殊なコーティングを施工します。大きな違いとしては被膜の厚みがセラミックコーティングの方が10倍以上厚いため光沢(艶)が違ったり、寿命も7年~10年と従来のガラスコーティングよりも高くなります。その他にも、硬度や水シミの付着のしやすさなどが変わってきます。

ガラスコーティングとセラミックコーティングの比較

セラミックコーティングはガラスコーティングよりも効果効能に優れるため、愛車をより綺麗に維持していきたい人にはおすすめの商品です。しかし、費用はガラスコーティングに比べ高額になるため、予算や求める効果に応じてコーティングを選ぶようにしましょう。
参考になる記事:  ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いをIICが解説

4:カーコーティングの技術力に優れている

ベンツG63 研磨作業

専門店はコーティングを主にサービスを展開しているため、技術力が高いのが特徴です。入庫する車も豊富な種類を作業するため様々なノウハウがあり、新車から傷んだ経年車まで多くの実績を有するため仕上がりはカーディーラーに比べ高い傾向があります。

まとめ

今回の記事では、ディーラーコーティングについて解説してまいりました。
ディーラーコーティングは気軽にコーティングできるというメリットがありますが、デメリットとして、寿命や効果効能が専門店のコーティングに比べ低い傾向にあることをお伝えさせていただきました。

より効果効能が高いコーティングをご希望の場合は専門店に依頼することで、アフターフォローや、使用するコーティングの性能が高いためおすすめです。

しかし、ディーラーコーティングに比べ費用は若干高い傾向にありますので、ご予算と求める効果効能に応じて施工する場所を選ぶようにしましょう。

貴方の愛車がカーコーティングでいつまでも輝くことを願っております。

貴方におすすめの記事:コーティング優良店厳選9選と後悔しない為の8つのチェック事項

著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。