愛車を美しく保つ上でコーティングを施工されている方が多いと思います。しかし、ほとんどの方がコーティング車の洗車をどのようにしたらいいのか知りません。正しい洗車を理解せずに洗ってしまうと傷やシミがついてしまったり、取れない汚れがついてしまうなど、トラブルが発生してしまうことも少なくありません。
今回の記事では、コーティングした車を洗車する方法や手順についてプロ歴15年の筆者が徹底解説して参ります。ぜひ参考にしてください。
車のコーティングをしていても洗車は必要?と疑問に思うかもしれません。結論から申しますとコーティング車も洗車は必要です。
車にコーティングをしておけば汚れづらくなったり、雨で汚れが落ちてくれるため洗車しなくてもいいと勘違いされがちですが、塗装面(コーティング膜)の上に汚れが蓄積した状態で長期間放置しているとコーティング被膜にダメージが加わり、寿命が短くなったり、洗車では取れない汚れが固着したりします。コーティングを長持ちさせ、愛車を長期間美しく保つためにも洗車を行うようにしましょう。では、どのように洗車をすればよいのか詳しく見ていきましょう。
コーティング車の正しい洗車方法を3つのポイントでお伝えします。
コーティング車は水洗いだけでもOK?
コーティング車は水洗いでもOK?と質問されることがありますが、基本的にはカーシャンプーでの洗車をおすすめします。
何故ならば、水洗いで洗車をしてしまうと塗装面に付着している砂利や鉄粉などの異物で塗装面に傷がつきやすくなります。また、摩耗が加わりやすくなるため塗装面やコーティング膜に細かい傷が入ってしまいます。このように、コーティング被膜にダメージが加わることで、水弾きが低下したり、寿命が短くなってしまうので必ずカーシャンプーで洗車してあげましょう。
車のコーティング後は手洗い洗車が理想
続いてのポイントは手洗い洗車をすることです。よく洗車機で洗車している光景を見ますが、洗車機で洗ってしまうとブラシが高速回転して塗装面をこすりつけるため細かい擦り傷がついてしまいます。また、洗車機のブラシにワックス(撥水剤)などが固着しているため油汚れが塗装面に固着してしまい光沢が低下したり、排気ガスなどの油汚れが付着しやすくなってしまいます。コーティング車は基本的に手洗い洗車で洗ってあげましょう。
コーティング車に最適な洗車頻度
コーティングをきれいに長持ちさせるためには洗車頻度が重要となるので詳しく見ていきましょう。
コーティング施工者はマメに洗車してあげることが愛車を美しく保つ秘訣となります。車の塗装面に汚れやシミが付着したまま長期間放置してしまうと塗装面に汚れが固着したり、太陽光の熱でシミが焼き付いてしまいます。青空駐車のように汚れやすい車両は汚れたらマメに洗車してあげるようにしましょう。一方、屋内駐車のように汚れが付着しづらい環境であれば月1回程度の洗車でも問題ありません。下記のイラストを参考に洗車してあげるようにしましょう。
以上、コーティング車の正しい洗車方法でした。次は自分で洗車するのが億劫だという方に安心して洗車を任せられるショップをご紹介します。
安心して洗車を依頼できるお店はキーパーラボ(コーティング専門店)に依頼するようにしましょう。
キーパーラボは技術指導が厳しく研修で技術を学んだ職人が洗車をしてくれます。そのため、短時間できれいに仕上げてくれます。また、キーパーラボは全国展開しているため、お住まいの地域で検索すると必ずどこかにお店があるので利用もしやすくなります。車を安心して任せるならキーパーラボがおすすめです。キーパーラボの店舗一覧は下記のサイトを確認ください。
キーパーの洗車方法の解説は下記の動画をご覧ください
以上、プロに洗車を任せるならキーパーラボに依頼するようにしましょう。続いては自分で洗車する手順についても解説していきます。
自分で洗車する手順は主に3つの手順で行えます。
手順1 水圧で汚れを落とす
手順の1つ目は塗装面に付着している砂利や泥汚れなどの異物を水圧で落としていきます。しっかりと異物がなくなるように流していきましょう。異物が残った状態で次の手順に進んでしまうと塗装面に細かい傷がついてしまうので注意しましょう。
手順2 泡立ったシャンプーとスポンジで洗う
手順の2つ目はよく泡立てたシャンプーで塗装面を優しく洗っていきます。コーティング車は軽くスポンジで擦るだけで簡単に汚れが落ちるので、力を入れずに優しく洗っていきましょう。力を入れて洗車してしまうと擦り傷などの原因となりますので注意しましょう。
手順3 洗剤を洗い流し拭き上げる
3つ目の手順は水滴をしっかりとマイクロファイバークロスで拭き上げていきましょう。この時に水滴が残ってしまうとミネラル膜が塗装面に固着してしまいイオンデポジットが付着してしまいます。丁寧に拭き上げるようにしましょう。
以上、3つの手順で車が汚れたらマメに愛車の洗車を行うようにしましょう!もっと詳しく洗車の手順が知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
関連記事:車の洗車方法をプロが徹底解説8ステップで誰でもプロ洗車できる
続いてはコーティング車を洗車するときの注意点をお伝えしていきます。
注意点1 炎天下では洗車しない
注意点の1つ目は炎天下で洗車しないことです。炎天下で洗車してしまうと下記のイラストのように水滴が乾いてしまいイオンデポジットといわれる水シミが付着してしまいます。そのため、日が当たらない場所もしくは気温が低く曇りの日などに行うとよいでしょう。
注意点2 水をかけたまま放置しない
注意点の2つ目は水道水をかけたまま放置しないことです。水道水にはカルキや塩素などのミネラル分が豊富なため、水滴が乾くと塗装表面に白い斑点状の水シミ(イオンデポジット)を付着させてしまいます。一度、イオンデポジットが付着すると洗車では取れないシミとなってしまうので、洗車する際には必ず水を拭き上げるなどしてシミにならないように注意しましょう。
注意点3 ゴシゴシ洗わず優しく撫でる
最後の注意点は塗装面をゴシゴシ拭かないように注意することです。塗装面を力を入れてこすってしまうと塗装面に細かい擦り傷が付着してしまいます。洗車時にはどうしても摩擦が加わってしまいますが、極力力を入れず優しく扱うようにしましょう。
以上、愛車を美しく保つためにも3つの注意点を守って洗車するようにしましょう。
関連記事:車のコーティングをした後に絶対にやってはいけない5つのこと
コーティング車の洗車でよくある質問をまとめましたので参考にしてください。
洗車で取れないシミがあるのですがどうすればいいですか?
普段洗車していても、車の塗装面には水道水の拭き残しや雨のシミが付着してしまいます。このようなシミ(イオンデポジット)が付着した場合は薬品で簡単に落とすことが可能となりますのでご安心下さい。イオンデポジットの詳しい取り方,落とし方は下記の記事をご覧ください。
関連記事:イオンデポジットとウォータスポットの原因と5つの対策を解説
手洗いで洗車できない場合は洗車機でも大丈夫ですか?
はい。手洗いで長期間洗車しないと取れない汚れが固着したり、シミが付着してしまいコーティング被膜にダメージを与えてしまいます。洗わないよりは洗車機に入れた方が数年後のボディの状態はきれいに保てるためおすすめいたします。しかし、塗装面には細かい擦り傷が付着してしまうため予め理解しておきましょう。
関連記事:コーティングした車に洗車機は絶対NG!
カーシャンプーは何を選べばよいですか?
カーシャンプーには3種類あります。①中性タイプ②弱酸性タイプ③弱アルカリ性タイプ
この3種類のカーシャンプーはボディの状況によって最適なシャンプーは異なりますので下記の図を参考に使い分けましょう。
中性タイプ | 普段の洗車に使用 |
弱酸性タイプ | シミなどが気になる場合に使用※酸性物質は雨染みなどのシミが取りやすくなります。 |
弱アルカリ性タイプ | 油汚れ(排気ガスや花粉)などの汚れが気になる場合に使用 |
コーティング車にワックスをかけても大丈夫ですか?
コーティング車にワックスをかけても問題ありませんが、おすすめはしません。ワックスは油の膜を塗装面に形成するため、油汚れが付着しやすくなってしまいます。また、ワックスは紫外線などの劣化で白濁してしまうため塗装面の光沢が低下してしまいます。コーティング車の洗車にワックスは使用しないようにしましょう!
以上、コーティング車の洗車でよく頂く質問でした。
コーティングが施工してある車は手洗いのシャンプー洗車でお手入れしてあげましょう。洗車機や水洗い洗車を行うと細かい擦り傷が付着してしまうため光沢が低下してしまいます。
せっかくのコーティングを長く持たせるためにも3つの手順を守って手洗いしてあげることで、愛車をいつまでも美しく保つことが可能となります。もし、自分でやるのが億劫だと感じた場合は洗車専門店(キーパーラボ)に依頼をして洗車してあげることで愛車を美しく保つことが可能となります。
今回の記事を読んで、コーティング車をいつまでも美しく保たせていただければ幸いです。また、コーティングを長く美しく保つなら洗車だけではなく、コーティングメンテナンスやミネラルオフ(イオンデポジット除去)を行うことで更に美しく保つことが可能となります。下記の記事を参考に愛車のお手入れをしてあげて下さいね。
関連記事: 意外と知らないガラスコーティングした後の手入れ方法をプロが解説
コーティング専用カーシャンプー&洗車セット
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著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。