ウォータースポットは薬品で取り除けない,対策と原因を徹底解説

車を洗車したのに水跡が残っていて綺麗にならない!とお悩みではないでしょうか?車に付着する水滴の跡にはイオンデポジットとウォータースポットの2種類があります。イオンデポジットが付着しているだけなら洗車で取り除くことが出来ますが、ウォータースポットは塗装を陥没させているため薬品で取り除くことが出来ません。

よく通販サイトの口コミ等でイオンデポジット除去剤を使用したけど全く取れなかった!という口コミを目にします。これは、イオンデポジットが悪化し、ウォータースポットとなっているため塗装が陥没しているため薬品では取り除くことが出来ないのです。

唯一、ウォータースポットを取り除く方法はコンパウンドを使用して塗装面の研磨作業を行うことです。今回の記事では、ウォータースポットとイオンデポジットの見分け方とウォータースポットを付着させない方法を徹底解説させて頂きます。

この記事を読んでウォータースポットの悩みから解放され愛車が新車のように輝き続けることを願っております。

1章 ウォータースポットとは

ウォータースポット

ウォータースポットとは、塗装面に付着した水シミが悪化し塗装面を陥没させた状態のことをいいます。ウォータースポットが付着してしまうと、薬品では取り除くことが出来ないため、研磨作業などを行い塗装面を磨かなければ取り除くことは出来ません。その為、出来るだけウォータースポットを付着させないように対策する必要があります。また、車に付着する水シミにはウォータースポットとイオンデポジットの2種類があります。2種類の水シミで取り除く方法が異なるため次の章で詳しく解説していきます。

2章 ウォータースポットとイオンデポジット違い

ウォータースポットとイオンデポジットの違いは、素人の方では分かりづらいかと思いますので詳しく解説していきます。まずは画像をご覧ください。

イオンデポジットのシミは表面にミネラル膜が付着しているだけ

表面に付着したイオンデポジット

イオンデポジットのシミは上記画像のように塗装面を水拭きすると浮き上がってくるシミをイオンデポジットといっています。このシミであれば溶剤で簡単に落とすことが出来るので安心してください。

関連記事:イオンデポジットのシミを取り除く方法をプロが解説

ウォータースポットのシミは塗装を陥没させている

ウォータースポットで塗装が陥没

ウォータースポットは塗装面が陥没している状態のシミを言います。こちらの画像では見づらいですが、シミをアップにすると陥没しているのがわかります。

このような陥没したウォータースポットは研磨作業で取り切らないと綺麗にすることは出来ません。次の章で詳しく見ていきましょう。

3章 ウォータースポットを除去する方法

ウォータースポットを除去する方法は先ほどもお伝えしましたが、研磨作業で取り除くことが可能となります。それ以外の除去方法は残念ながら現段階ではありません。

研磨作業でウォータースポットを除去する

研磨作業でウォータースポットを除去

研磨作業でウォータースポットを除去することが可能となりますが、自分で除去するのは難しいのでお避け下さい。自分でやってしまうと磨き傷が入ってしまったり、研磨する際に塗装が剥がれてしまったりするので注意しましょう。

プロに頼んでウォータースポットを除去する

プロで行うウォータースポット除去

プロに頼んでウォータースポットを除去除去するのをお勧めします。プロなら豊富な種類のポリッシャーや研磨剤(コンパウンド)を用意しているので新車のように取り除くことが可能となります。しかし、悪化したウォータースポットは奥深くまで侵食しているため、新車のように復元することが難しいケースもあります。ウォータースポットが付着したら出来るだけ早めに取り除いてあげることが重要となります。

IICのウォータースポット除去費用

IICでウォータースポットを除去する場合はフルコースのハードフィニッシュでなければ取り除くことが出来きません。詳しい施工料金は下記の価格表をご覧ください。また、研磨作業のみの販売は行っていないので予めご了承下さい。

ファインラボヒールプラスコーティングの場合

ファインラボヒールプラスの価格は少々高額ですが、自己修復型のガラスコーティングとなり、史上最強のコーティング被膜を形成します。スクラッチ傷が入ってしまったボディを後々磨くことを考えると傷が復元するコーティングは価格以上の価値があります。

施工するコーティングの種類によってもウォータースポットの除去費用は異なりますのでご了承下さい。

4章 ウォータースポットを予防するための5つのポイント

ウォータースポットは一度ついてしまうと洗車や薬品では取れないためとても厄介です。その為、ウォータースポットを付着させないことが重要となりますので、この章では、予防策について徹底的に解説していきます。

①マメな洗車を心がけシミを付着させない

まず、ウォータースポットの付着を避けるためにはマメな洗車を心がけてシミを付着させないのが重要です。ウォータースポットは基本的に雨の汚れが塗装面に付着した状態で放置することで付着してしまうため、塗装面にシミが侵食しないうちに洗車することが理想です。

ウォータースポットを付着させないための洗車

上記のように理想の洗車頻度は駐車環境やボディカラーによって異なります。濃色車のボディは炎天下で車を放置すると塗装面の温度が高温になるためウォータースポットが付着しやすくなります。また、屋内駐車よりも青空駐車の方がシミ付着しやすくなるため、上記のイラストを参考に洗車するようにしましょう。

②シミが付着したら出来るだけ早めに薬品で除去する

車の車体にシミが付着したら出来るだけ早めに薬品で除去するようにしましょう。先ほど、イオンデポジットとウォータースポットの違いについてご紹介しましたが、イオンデポジットのシミを放置し、悪化するとウォータースポットが付着してしまいます。イオンデポジットのシミを出来るだけ早く取り除くことがウォータースポットを付着させないための方法となります。

万が一、イオンデポジットのシミが付着したらイオンデポジット除去剤で簡単に取り除くことが出来ます。この薬品で取れないシミはウォーターとなっているため研磨作業で磨かなければ取り除くことが出来ません。

SCHILD®イオンデポジット除去剤

イオンデポジット除去剤の購入について

容量:100ml
液性:弱酸性
SCHILD®イオンデポジット除去剤 公式HP 3,940円
SCHILD®イオンデポジット除去剤 楽天サイト 3,940円

SCHILD®イオンデポジット除去剤の施工方法は素人でも簡単に出来る優れた商品となります。使用方法は動画でご覧ください。

③親水タイプのコーティングを施工すること

レンズ効果による水シミ

3つ目の予防法は親水タイプのコーティングを施工することです。ウォータースポットを付着させる原因は塗装面に付着した水滴がレンズ効果の役割を果たしウォータースポットを付着させてしまうことです。

こちらのイラストのように水滴が直射日光に当たることで塗装が焼けてしまいウォータースポットを付着させてしまいます。しかし、親水コーティングは塗装面に水滴が馴染む性質があるため、レンズ効果によるウォータースポットの付着を大幅に軽減させます。

黒い車は親水か疎水コーティング

上記のイラストのように塗装面に水滴が馴染むタイプの親水コーティングを施工してあげましょう。親水コーティングを施工することで、下記の動画のように水滴が塗装面に馴染んでいくため、ウォータースポットの付着を予防することが出来ます。

④ウォッシャー液を使用しない

ウォッシャー液を使用しない

続いての予防策はウォッシャー液を使用しないことです。ガラスの汚れを除去するのにウォッシャー液をしてしまうと、塗装面にウォッシャー液が付着してしまいます。その付着した水滴が乾くことでシミを付着させてしまうので、ガラス面の清掃時にはウォッシャー液を使用しないようにしましょう。

⑤洗車後の水分は必ず拭き上げること

水分を必ず拭き上げる

最後の注意点は洗車後の水分を必ず拭き上げることです。塗装面に水滴が残った状態で放置してしまうと水道水に含まれるカルキや塩素の影響で塗装面にシミを付着させてしまいます。このシミを放置しているとウォータースポットが付着してしまうため、洗車後の水分の拭き上げは念入りに行うようにしましょう。

以上5項目がウォータースポットを付着させないための予防策でした。しっかりと予防を行いシミの悩みを解消しましょう。

まとめ

如何でしたでしょうか?ウォータースポットとは、イオンデポジットが悪化(進行)することによって付着してしまいます。ウォータースポットは塗装面にシミが付着しているのではなく、塗装面を陥没させているため、薬品では取り除くことが出来ません。万が一ウォータースポットが付着してしまうと研磨剤等を使用して塗装面を研磨しなければ取り除くことが出来ません。

研磨作業でウォータースポットを除去するとなると高額な費用が掛かってしまうと同時に塗装面が薄くなってしまうため車にはよくありません。出来るだけウォータースポットを付着させないために予防することがとても重要となるのです。

ウォータースポット
ウォータースポットの5つの予防

①マメな洗車を心がけシミを付着させない
②シミが付着したら出来るだけ早めに薬品で取り除く
③親水タイプのコーティングを施工しレンズ効果によるウォータースポットの付着を避ける
④ウォッシャー液などを使用しないように注意する
⑤洗車後の水分は完璧に拭き上げる

以上、5項目の予防策を行うことでウォータースポットが付着しなくなります。この記事を読んでウォータースポットの悩みから解消され、愛車を美しく保って頂ければ幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人

山田 秀二(やまだ しゅうじ)

役職 取締役 営業部長
専門:営業・マネジメント・マーケティング
新潟県出身18歳で上京、1994年すかいらーくアカデミー卒、チェーンストア理論・マネジメント・接客接遇・調理など飲食店経営の基礎を学ぶ。卒業後は、すかいらーくグループの和食部門藍屋の「夢庵」に配属、97年マネージャーに就任、5年間のマネージャー経験を経て経営者を目指すべく「車買取のガリバー」に転職。2005年からは、新業態の立ち上げに携わり港区白金にプレミアムカー専門店をオープン。その後リーマンショックの影響を受け業務縮小のためフリーへ転身。2015年にカービューティーアイアイシーと出会い2016年1月に入社。自動車業界での経験とマネジメント力を活かし翌年には取締役営業部長に就任。店長としても現場に入りお客様の声を直接伺いながら、クォリティーとサービスの向上に努めている。また、長年の自動車業界のコネクションや業界の動向など常に情報収集し市場環境を分析することで、価値ある製品・サービスを創り続けているマーケッターでもある。