車の洗車方法をプロが徹底解説8ステップで誰でもプロ洗車できる

 

天気の良い日に洗車をしようとおもったけど、洗車の仕方がいまいち分からない!自分で洗車してみたけど思ったように綺麗にならない!なんてことも少なくないかと思います。

車を綺麗にする洗車は方法が間違っていると、逆にボディを痛めてしまったり、シミ汚れが付着することもあります。
コーティングプロショップに努める筆者がプロの洗車方法を詳しくお伝えしますので参考にして下さい。

この洗車方法を行えば、新車のような状態を長くキープすることが可能となります。

車の洗車に最適な服装とは

プロが教える洗車

洗車する際の服装ですが、できるだけ動きやすい服装で汚れてもよいものが良いでしょう。
車を洗車すると洗剤が付着したり、泥はねなどで洋服が汚れてしまいます。また、ベルトや金具などの金属で塗装に傷をつけてしまう可能性もあるのでできるだけ傷が入らない服装をチョイスするとよいでしょう。

出来れば、つなぎやジャージなどの服装を選ぶことをおすすめします。

1章 洗車で用意する5つの道具

車の洗車で使用する道具

コーティングプロショップの筆者がおすすめする洗車用品は下記の通りです。

おすすめする洗車用品

①カーシャンプー
②洗車スポンジ
③マイクロファイバークロス
④タイヤ用ブラシ
⑤タイヤ用スポンジ

カーシャンプーを使用することで塗装面とスポンジの滑りがよくなるため摩擦による傷が入りづらくなります。
また、タイヤ用のブラシを使用することで、ホイールの内側やタイヤハウスなどの細かい箇所の洗浄がしやすく最適です。

まず、洗車を始める前にカーシャンプーの選ぶ方について詳しくお伝えしていきます。

カーシャンプーの選び方

カーシャンプーの画像

カーシャンプーには中性洗剤と弱アルカリ洗剤、弱酸性洗剤の3種類があります。
この3種類は用途や汚れに応じて使い分ける必要があるので詳しく見ていきましょう。

3つのカーシャンプーの用途

中性洗剤

中性洗剤は洗浄力は弱アルカリ性や弱酸性に比べると衰えます。一方、泡立ちが抜群のため摩擦による塗装面へのダメージを防ぐことが出来るので普段の洗浄には最適なカーシャンプーです。

弱アルカリ洗剤

弱アルカリ性の洗剤は油汚れ(花粉・黄砂・排気ガス汚れ・ワックス汚れ)などの除去に最適な製品となります。特に青空駐車の車両にはおすすめのカーシャンプーです。

弱酸性洗剤

弱酸性の洗剤はシミ汚れ(カルキやミネラル膜、酸性雨によるシミ)が落としやすくなるため、雨染みが付着した場合の洗浄に最適です。完全に取れるわけではありませんが、軽度なシミでしたら取り除くことが可能となります。

IICがおすすめするカーシャンプー

カーシャンプー

商品名:SCHILD®️カーシャンプー
価格:1,040円
容量:300ml
溶剤:弱アルカリ性

SCHILD®️カーシャンプーの購入はこちら

洗車スポンジは出来るだけ柔らかく凹凸があるものを使用する

洗車方法|洗車道具

家庭で洗車をする際には凹凸のあるウレタンスポンジを使用することをおすすめします。
何故ならば、硬いスポンジや凹凸がないタイプを使用してしまうと摩擦による傷や砂利などで塗装面に細かいスクラッチ傷を付着させてしまいます。1度や2度の洗車では傷は目立ちませんが、1年後には下記の様に細かいスクラッチ傷が付着してしまいます。

洗車の仕方|洗車方法|塗装面の小傷

車を洗車する際にはできるだけ柔らかいウレタンスポンジを使用するようにしましょう。

プロが愛用するウレタンスポンジ

洗車用スポンジ

上記のウレタンスポンジは凹凸があり超柔らか素材のため塗装面に細かいスクラッチ傷を付着させるリスクを大幅に軽減します。
このウレタンスポンジはネットでも購入できます。
価格:460円
プロが愛用する洗車用ウレタンスポンジはこちらからご購入いただけます。

拭き上げ用のウエスはマイクロファイバークロスを使用する

洗車時の水分の拭き上げに使用するウエスはマイクロファイバークロスを使用するようにしましょう。
マイクロファイバークロスは当プロショップでも検証した結果、細かい傷が最も入りづらくなります。

セーム革などの吸水力が高いものを使用したこともありますが、細かい傷がマイクロファイバークロスよりも付着しやすくなりました。

洗車方法|洗車用品|洗車用マイクロファイバークロス

また、マイクロファイバークロスもできるだけ柔らかい素材のものを使用することがおすすめです。繊維も細かい素材のものをご使用下さい。

洗車道具|洗車方法

上記の画像のように目が細かい素材がおすすめです。

塗装にやさしいマイクロファイバークロス

マイクロファイバークロス

吸水力にも優れたプロ仕様のマイクロファイバークロスです。

価格:810円
マイクロファイバークロス1枚の購入はこちらから

タイヤを洗う際にはホイールクリーナーを使用する

タイヤやホイールを洗う際にはホイールクリーナーを使用するようにしましょう。
ホイールクリーナーはアルカリ性の洗剤のため、タイヤワックスや油汚れなどの除去に適しております。
ホイールクリーナーでしっかりとタイヤを洗うとタイヤワックスの定着性も向上します。

業務用 ホイールクリーナー

ホイールクリーナー

SCHILD®️ホイールクリーナーは業務用のアルカリ洗剤のため汚れ落ちが抜群で、ホイールやタイヤ以外にもドアの内側の油汚れやエンジンルームなどにもご使用いただける製品です。

価格:1500円
SCHILD®️ホイールクリーナーの購入はこちらからどうぞ

2章 プロが実践する洗車方法

冒頭にもお伝えしましたが、車の洗車方法1つで数年後の状態が大きく変わってきます。
この章では、実際にプロが施工する洗車方法を詳しく解説していきます。

ステップ1 バケツにカーシャンプーを入れ泡立てる

洗車の仕方|洗車方法|コツ|キーパー|プロ|キーパー|洗車方法|洗剤を泡だてる

カーシャンプーをバケツに入れ、水圧でよく泡立てていきます。
泡が沢山ある方が、塗装面に摩擦が加わりづらくなりスクラッチ傷などの細かい傷が付着しづらくなるため洗剤はケチらないでできるだけ泡立つように作るのがポイントです。

洗剤を入れる量は使用する洗剤によっても異なりますが、5ℓのバケツに対してキャップ2杯程度入れるとよいでしょう。

ステップ2 下回りやホイールの泥跳ねなどの異物を水圧で落とす

洗車方法|洗車手順|洗車用品

車の下回りは泥汚れや砂利などの異物が多く付着しているため予め水圧で汚れを落としておきましょう。
異物が付着した状態でボディを洗ってしまうと塗装面には無数の小傷が付着してしまいます。そうならないようにあらかじめ砂利を落としておくことで塗装面に付着する傷を防ぐことが可能となります。

洗車方法|洗車用品

また、タイヤハウスには砂利や泥などの汚れが沢山付着しています。これも水圧でできる限り落としておくようにしましょう。
この際に下回り以外には水をかけないように注意して下さい。塗装面に水滴が付着してしまうと次の工程(ホイールを洗う)の際に水滴が乾いてしまいシミになってしまう可能性があります。

ステップ3 下回りとタイヤ、ホイールの洗浄

洗車用品|洗車方法

下回りなどの油汚れが付着する箇所にはアルカリ洗剤を使用することをおすすめします。
下記の画像の様にホイールクリーナー(アルカリ洗剤)を噴霧すると数秒で油汚れが浮き出てきます。
洗車用品|洗車方法

タイヤとホイールにアルカリ洗剤をかけたらブラシでタイヤに入り込んだ油汚れをかきだしていきます。

洗車方法|洗車用品

その後、タイヤハウスも一緒に洗ってあげることで隅々まで綺麗に仕上がります。
タイヤハウスも油汚れが多く付着しているのでホイールクリーナーでしっかりと洗浄していきましょう。

洗車用品|洗車道具

ホイールの洗浄を行う際にはスポンジを使用して汚れを落としていきます。この際にボディを洗うスポンジと同じものを使用してしまうとボディに細かい傷が付着する恐れがあるので、ホイール用のスポンジとボディ用のスポンジは分けておくようにしましょう。

また、ホイールを洗う際には洗った場所の汚れが乾いてしまいもう一度洗わなければならなくなるので適度に水で汚れを流しながら作業をすすめていくことで綺麗に仕上げることが可能となります。

洗車用品|洗車道具

ホイールは案外時間がかかるので適度に水をかけて水滴や汚れが乾かないように作業をしてあげましょう。

ステップ4 ボディを洗う前にホースでたっぷりと水をかける

洗車用品|洗車道具

車を走行した後や炎天下に駐車していたボディは塗装面が高温となっており水滴が乾きやすくなります。
水道水が乾いてしまうとイオンデポジットと言われる水が乾いたシミ(白い斑点模様)が付着してしまいます。このシミが付着してしまうと簡単には取り除けなくなってしまうので、水道水でたっぷりと水をかけて塗装面の温度を避けるようにしましょう。
※炎天下での洗車は厳禁です。水道水が乾きシミになってしまいます。

そして、水をかける際には上からかけるようにしましょう。汚れは上から流れ落ちるため上から流しましょう。この際に高圧洗浄機などがあると砂利などの異物汚れが落としやすくなるので有効です。

ステップ5 ボディの洗浄作業

洗車方法

しっかりと泡立てたカーシャンプーを使用して塗装面を洗っていきます。この際はできるだけ力を入れずスポンジの重さのみで洗うようにしましょう。
力を入れてゴシゴシ洗うと細かい傷が無数に入り塗装面の輝きが低下してしまうので下記の様な手順で洗うようにしましょう。

ボディを洗う際の手順
ボンネット→ルーフ→フロントバンパー→トランク→横面

洗車方法|洗車用品
上記画像の様にスポンジがつぶれないように洗車をすることが傷をつけないポイントです。

ステップ6 すすぎ作業

ボディ全体を洗ったら水で洗剤を洗い流します。この際にドアミラーやバイザーなどのパーツは洗剤が残りやすいためしっかりと水で洗い流し洗剤が残らないように注意しましょう。

ステップ7 拭き上げ作業

洗車方法|洗車用品

水分の拭き上げを行う際には、マイクロファイバークロスを広げ手前に引くようにして水分を拭き上げましょう。
このようにクロスを広げることで1回で拭き上げる面積が大きくなるので拭き上げ時間が短縮できます。その結果、水滴が乾いてシミになるリスクを軽減できるのです。

また、このように拭き上げることで塗装面に力が加わりづらくなるため、塗装面に拭き上げ傷(スクラッチ傷)が付着するリスクも軽減できます。
車の水滴を拭き上げる際にはクロスを載せるだけで力は入れないようにしましょう。
洗車用品|洗車方法

先ほどのようにクロスを広げ全体を拭き上げた後には4つ折りにした別のクロスで優しく拭き上げていきます。
1回目に拭き上げた際の細かい水滴が残り白い斑点模様の様になりカルキや塩素の影響で塗装面の輝きがいまいちになるので、乾いたクロスで完璧に水滴を拭き上げていきます。

洗車の拭き上げは2枚のクロスで拭き上げるとプロ同様の仕上がりが実現できます。また、グリルやドアミラーなどは水が垂れてくるので水滴が残らないようにしっかりと拭き上げましょう。

ステップ8 ドア内の拭き上げ作業

洗車方法|ドア内の拭き上げ

最後はドアの内側に入り込んだ水滴を取り除いていきます。ドアの内側に付着した水分が残ってしまうとシミになり取れなくなるので内側までしっかりと拭き上げましょう。

ドアの内側を拭き上げることで油汚れや泥汚れの固着を防ぎ、常に綺麗な状態をキープすることが可能となります。

ここまでがプロが教える洗車方法でした。上記8ステップを守り常に綺麗な状態をキープできるように頑張って下さい。

まとめ

車を綺麗に保つには洗車は必要不可欠です。しかし、洗車の仕方が間違っていると塗装面にシミが付着してしまったり、細かい傷が付着する原因となります。車の洗車を行う際にはできるだけ優しくお手入れすると同時に、使用する洗剤や洗車道具にも気を付けてお手入れすることでプロ同様の洗車を自分で行うことが可能となります。

この洗車方法を実践し、常にボディが綺麗な状態を維持できることを願っております。

また、車のコーティングをしておくことで車の輝きを持続することが可能となります。すでにコーティングをしてある車にはコーティングメンテナンスを行うことで更に綺麗な状態を持続させることが可能となります。

車のコーティングの必要性について詳しい内容はこちらをご覧ください。

コーティングのメンテナンスについて詳しい内容はこちら

この記事を書いた人

山田 秀二(やまだ しゅうじ)

役職 取締役 営業部長
専門:営業・マネジメント・マーケティング
新潟県出身18歳で上京、1994年すかいらーくアカデミー卒、チェーンストア理論・マネジメント・接客接遇・調理など飲食店経営の基礎を学ぶ。卒業後は、すかいらーくグループの和食部門藍屋の「夢庵」に配属、97年マネージャーに就任、5年間のマネージャー経験を経て経営者を目指すべく「車買取のガリバー」に転職。2005年からは、新業態の立ち上げに携わり港区白金にプレミアムカー専門店をオープン。その後リーマンショックの影響を受け業務縮小のためフリーへ転身。2015年にカービューティーアイアイシーと出会い2016年1月に入社。自動車業界での経験とマネジメント力を活かし翌年には取締役営業部長に就任。店長としても現場に入りお客様の声を直接伺いながら、クォリティーとサービスの向上に努めている。また、長年の自動車業界のコネクションや業界の動向など常に情報収集し市場環境を分析することで、価値ある製品・サービスを創り続けているマーケッターでもある。