ガラスコーティングは、ボディ表面に強固な被膜を形成し、汚れの固着や摩擦による線傷を防ぎます。愛車をキレイな状態で保つうえで欠かせない存在と言えるでしょう。
「カーコーティング」の技術は、ボディだけでなく車内のあらゆる部分を保護することにも活用できます。紫外線によるダッシュボードやミラーの色あせや、摩擦によるシート素材の劣化を防ぐために、車内コーティングを実施する人も少なくありません。
今回は、車内・内装コーティングのメリットや施工店の選び方、当店で施工できるメニューの特徴を中心に解説していきます。
車内・内装コーティングのメリット
車内に施工するコーティングは、素材表面に保護用のコーティング被膜を形成させ、施工箇所を覆うことで摩擦などによる劣化を防ぐことができます。
通気性などは従来のままで保湿成分を逃さないようになっているため、質感を変えることなく施工することができます。施工したからといって車内に臭いが残るようなこともありません。
・防汚効果
・抗菌効果
・耐水効果
・素材の保護効果
・防カビ効果
・日焼け止め効果
まずは、車内・内装コーティングの施工により得られるメリットについて、解説していきます。
車内・内装コーティングのメリット①各パーツの色あせを防ぎ光沢を維持できる
内装コーティングの仕組みは、ボディコートと同じで、表面に被膜を形成させて施工箇所を摩擦や紫外線から守ります。完全に防ぐことはできないものの色あせや素材の劣化を予防できます。
「白い本革シートが気に入っているけど色移りが心配」
「日の当たり方によって劣化した箇所としていない箇所でムラができるのが嫌」
このような車の内装に関する悩みの解消におすすめです。商品にもよりますが、車内コーティングはシート・ハンドル・プラスチック樹脂など、あらゆる箇所に施工可能です。
車内・内装コーティングのメリット②日頃のお手入れが楽になる
ボディコーティングと同じく、表面に被膜を形成させることで、汚れの固着を防げるため普段のお手入れも楽になります。ハンドルやシートに汚れが付いてしまったとしても、軽く拭くだけで掃除できます。
耐水効果があり撥水もするため、濡れた傘を車内にしまったり、万が一飲み物などをこぼしてしまったりしても、シートやマットへの染み込みを防止しやすくもなります。
車内・内装コーティングをおすすめする人
さまざまな効果を得られる車内・内装コーティングですが、施工した経験がなく具体的なイメージが湧かないという方もいるでしょう。車内・内装コーティングは、以下のような項目に該当する人におすすめの商品です。
・車内での飲食が多い人
・長く乗る予定の人
・子どもやペットを乗せる人
なぜこのような人におすすめといえるのか、内装コーティングの効果も踏まえながら解説していきます。
車内での飲食が多い人
車内・内装コーティングを施工すると、付着した汚れを簡単に拭き取れるだけでなく、細菌やウイルスの繁殖も抑えられます。
車内での飲食時には、食べ物が落ちたり油分が手に付いたりしやすく、手で触れた部分が汚れてしまいがちです。車内のあらゆる箇所に付着した食べ物や飲み物の成分は、雑菌のエサにもなるため衛生面の問題も発生します。
イギリスを中心にホームセンターを展開する「B&Q」が行った調査結果によると、自動車のハンドルにはトイレ便座の約9倍もの細菌が不着していることが分かっています。
中には人体に有害な細菌も発見されており、車内で食事する人に対して注意喚起がありました。密室空間であることから、ウイルス感染にも注意が必要です。車内コーティングは、汚れの固着を防ぐだけでなく、抗菌効果もあるためこれらの脅威の抑制に役立ちます。
当店で扱っている「クリアガード」に関しても、外部検査機関による抗菌性試験にて抗菌効果を確認しています。
参考:How clean is your car? Steering wheels have nine times more germs than public toilet seat|mail onine
長く乗る予定の人
乗り換えをすることなく、同じ車に長く乗り続ける予定の人にも、車内コーティングをおすすめします。
車内で使用している素材の種類に関係なく、内装は乗り続けているうちに劣化していきます。主な原因には汚れの付着・乗り降りによる摩擦・紫外線などがあります。
車内・内装コーティングを施工することで、被膜がこれらのダメージを防いでくれるため、キレイな状態を保ちやすくなります。
子どもやペットを乗せる人
子どもやペットを乗せる機会が多い人も、お手入れを楽にして臭いを軽減するために車内・内装コーティングをおすすめします。
車内清掃を依頼する理由として特に多いのが「子どもが飲み物をこぼしてしまった・嘔吐してしまった」「ペットが車の中でオシッコをしてしまった」といった内容です。シートを蹴ったりひっかいたりして傷つくようなことも珍しくありません。
このような際にも、車内コーティングを施工していることで、汚れが素材に浸透するのを防ぎやすくなります。抗菌効果だけでなく消臭効果のある商品もあります。
関連記事:レザーシートコーティングのメリットと施工費用について詳しく解説
車内・内装コーティングを施工できるお店
ボディコーティングに比べると、車内・内装コーティングは認知度が低く、商品として扱っているお店も少ないと言えます。どこで施工できるのか、施工店によって違いはあるのか、気になる方もいるでしょう。
・カーコーティング専門店
・カーディーラー
・カー用品店
ここでは、各施工店の内装コーティングや施工内容について、解説していきます。
カーコーティング専門店
カーコーティング専門店では、車内・内装コーティングを扱っているお店が多くあります。お店にもよりますが、取り扱うコーティング剤や機材などが揃っており、品質を重視したい方におすすめです。
施工範囲に関しても、カーディーラーやカー用品店では受けていない箇所まで施工しています。一方で、施工品質が優れている分、施工価格も高めに設定されており、シートの施工料金は30,000~120,000円ほどです。
車内クリーニングも行っている専門店に関しては、シート洗浄の経験も豊富にあるため、中古車で車内をキレイにリセットしたいという方にも最適と言えるでしょう。
おすすめの専門店は下記記事を参考にご覧ください。
コーティング優良店厳選9選と後悔しない為の8つのチェック事項
カーディーラー
カーディーラーでも、車内コーティングを扱っているメーカーが複数あります。マツダを例に紹介すると、自社のレザーと相性の良いコーティング剤を独自開発しています。施工範囲は、ヘッドレストを含むシートのみで各種パネルやドアトリムなどの施工はしていません。
施工価格は、車種にもよりますが、33,000円~55,000円ほどです。
カー用品店
カー用品店に関しては、お店での施工は基本的に受けておらず、DIY用の関連商品を取り扱っています。商品の種類が豊富で好きなものを選べることが魅力と言えるでしょう。
一方で、自分で施工しなければならず、施工に失敗するとシートにムラができてしまい取れなくなる可能性があるため、注意が必要です。後ほどDIY施工の注意点についても解説していますので、参考にしてみてください。
カーコーティング専門店IICの車内・内装コーティング
コーティング専門店IICでは、ボディコーティングだけでなく、車内・内装コーティングも扱っており、施工実績も豊富にあります。
ここでは、当店の施工内容や費用について解説していきますので、車内コーティングを考えている方は、当店での施工をご検討ください。
内装コーティングの作業内容
当店では車内コーティングで高い評価を得ている「clear guard(クリアガード)」を扱っています。コーティングに特化した会社が生み出した商品で、あらゆる素材を摩擦や紫外線、汚れから守ります。
施工に関してはレザーシート・ファブリックシート・バックスキンシートに施工可能で、当店では専用機材を完備しているため、それ以外の箇所にも施工可能です。
・ダッシュボード
・ステアリング
・ドアトリム
・ドアアームレスト
・コンソール部
・ドアパネル等
実際の効果や製品デモの様子は、以下の動画をご覧ください。
冒頭でも解説したとおり、施工することで、素材表面に抗菌効果も備わるため、清潔な環境を保ちやすくなるメリットもあります。当店では「内装コーティングフルパッケージ」「レザーシートコーティング」「内装プラスティックコート」の3種類からお選びいただけます。
この他にもボディコートやカーフィルム、窓の撥水といった、あらゆるメニューを用意しておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
内装コーティングの施工費用
コーティング専門店IICの車内・内装コーティングの施工費用は、以下の通りです。
【内装コーティングフルパッケージ・人気NO.1】
施工対象箇所 | シート前席・ダッシュボード・ステアリング・ドアトリム・ドアアームレスト・コンソール部・未塗装樹脂パーツなど |
施工料金 | ・SSサイズ:171,600円~198,000円 ・Sサイズ: 176,500円~204,600円 ・Mサイズ:181,500円~209,000円 ・Lサイズ:188,900円~215,600円 ・LLサイズ:196,300円~222,000円 ・XLサイズ:201,300円~226,600円 |
【レザーシートコーティング・人気NO.2】
施工対象箇所 | 2列シート・3列シート・フロント2脚・フロント1脚 |
施工料金 | ・2列シート:88,000円~99,000円 ・3列シート:110,000円~121,000円 ・フロント2脚:55,000円~66,000円 ・フロント1脚:33,000円~44,000円 |
追加オプション | ・ステアリング:11,000円 ・ドアトリム:5,500円 ・ドアアームレスト:5,500円 ・コンソール:8,800円 ・ダッシュボード:55,000円 |
中古車で既にシートが汚れてしまっている場合は、革のシートクリーニングも1席11,000円で行っています。
車内・内装コーティングのDIY施工について
カー用品店では、誰でも簡単に施工できるように改良されたDIY施工用の内装コーティング商品が販売されています。
しかしながら、自分での施工を検討しているものの、作業経験がなく不安という方もいるのではないでしょうか。ここでは、施工の手順や注意点について解説していきます。
内装コーティングを自分で施工する方法
内装コーティングの施工方法は、商品によって異なるため、まずは取扱説明書を必ず確認するようにしましょう。施工方法は、基本的に溶剤を塗布して乾拭きで塗り広げながら馴染ませるのが一般的です。
シート表面に汚れが付着している場合、ムラの原因になったり被膜が形成しにくくなるため、固く絞った柔らかいクロスで表面を拭いてから施工するようにしましょう。シートに水分が残っていると、被膜形成に影響が出る可能性があるため、しっかり乾燥させてからコーティング剤を塗布していきます。
内装コーティングを施工する際の注意点
内装コーティングを施工するうえで、特に注意しなければならないのがムラです。溶剤を塗った後にクロスで拭きながら均等にしていくのですが、その前に乾燥してしまうとムラになります。
一気に広範囲を塗りすぎないのと、どこまで塗ったのかを覚えておくようにして、乾燥する前にクロスで均等に広げていきましょう。室内は暗くてムラが見えにくいため、拭き残しなどをチェックできるライトを用意しておくことをおすすめします。
車内・内装コーティングに関するよくある質問
最後は、車内・内装コーティングに関するよくある質問に答えていきます。コーティングで後悔しないために役立つ内容ですので、理解したうえで施工を検討してみてください。
ボディのコーティング剤と車内コーティング剤の違いは?
ボディコーティング剤と車内コーティング剤は、施工面の表面に被膜を形成させる仕組みは同じですが、車内コーティングには消臭や抗菌効果が備わっています。商品にもよりますが、革の風合いを変えないような溶剤です。
そのため、ボディ専用のガラスコーティングとは全く別物であり、余ったからといって目的以外のことには使用しないようにしましょう。
おすすめの車内・内装コーティング剤は?
どのコーティング剤が優れているか、全ての種類を比較することはできないものの、濃度が濃いほど高い効果を得られると言えます。その分施工が難しいことから、市販されていないものがほとんどです。
DIYでの施工の場合、スプレータイプのコーティング剤ですと簡単に施工することができるかと思います。
また、専門店では施工前のクリーニングにも力を入れており、専用の機材も完備しているため、施工品質も高いと言えるでしょう。高品質な施工を最優先にしたい場合は、専門店での施工をおすすめします。
車内・内装コーティングをやるとしたらDIYと専門店どっちがおすすめ?
車内・内装コーティングの施工で、品質面を重視したい場合は、品質の高い溶剤を扱っており機材や技術も充実している専門店での施工をおすすめします。
費用の安さを重視したい場合は、DIYでの施工がおすすめと言えるでしょう。自分で施工する場合は、今回紹介した注意点を理解したうえで、ムラに注意しながら作業してみてください。
高品質な車内・内装コーティングなら専門店がおすすめ!
車内・内装コーティングは、シートやパネルの汚れや摩擦のダメージを抑えられるため、長くキレイな状態を保つことができます。
日焼け防止にもなり、お手入れも楽になることから子どもやペットを乗せる機会の多い方にもおすすめです。
今回紹介したコーティング効果や作業内容、費用を参考に、施工店を決めてみてください。
当店IICは、車内コーティング以外も豊富に取り扱っており、国内ではトップレベルの実績と規模を誇ります。
無料の工場見学も行っておりますので、気になる方は下記の工場見学予約フォームからご予約お願いいたします。
著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。