自宅の洗車で井戸水で洗おうと考えていたり、既に井戸水で洗車している人少なくないと思います。
井戸水での洗車は経済的にエコだと感じるかもしれませんが、車にとってはあまりよくありません。
何故なら井戸水での洗車は塗装面を傷めてしまいます。
井戸水にはカルシウムやミネラル分が水道水に比べ非常に濃いため塗装面やガラス面にシミを付着させてしまいます。
このシミはシミ除去剤や研磨作業でも簡単に取れなくなってしまいます。
車を綺麗に保つための洗車が井戸水で洗うことで余計に汚してしまったり、井戸水のシミを除去するコストが高くついてしまいます。
井戸水の洗車がどれだけ危険なのかを徹底解説していきますので普段の洗車の参考にしてください。
1章 井戸水の洗車は車を傷める
井戸水洗車は車を相当傷めてしまいます。
下記の画像は井戸水で洗車を繰り返した塗装面の写真です。
カルシウムやミネラルが乾いて塗装面に残留し白く斑点模様のシミを付着させてしまいます。
このシミはイオンデポジット除去剤などの溶剤や研磨剤を使用しても簡単に取り除けなくなってしまいます。
ひどい場合には塗装面を陥没されるような状態にもなるので井戸水洗車は相当危険です。
上記画像は塗装面を陥没させてしまった塗装面です。
井戸水は塗装を溶かす危険性もあるので井戸水洗車は絶対にやってはいけません。
井戸水洗車で洗うとシミが必ず付着します。そのため井戸水は使用せずにコイン洗車場などの水道水が使用できる場所で洗うようにしましょう!
また、井戸水で洗う場合には洗車後必ずイオンデポジット除去剤などの薬品で塗装面をクリーニングしましょう!
1度の井戸水洗車ではシミが目立ちませんが、少なからず付着しています。このシミを蓄積してしまうと薬品や研磨剤を使用しても簡単に取り除けなくなるため定期的にイオンデポジット除去剤などの薬品でシミを取るようにしましょう。
以上、簡単に井戸水洗車の危険性をお伝えしてきました。
次の章では井戸水洗車でシミが付着してしまった場合の対処法をお伝えします。
2章 井戸水のシミが付着した時の対処法
井戸水のシミは主に、ボディ面とガラス面に付着します。
この両者に付着したシミの取り方を簡単にお伝えしていきますので参考にしてください。
2-1 ボディ面に井戸水のシミがついた場合
ボディ面に井戸水のシミが付着したら出来るだけ早めに洗浄する必要があります。
何故なら、井戸水洗車を繰り返してしまうとシミが蓄積し、溶剤や研磨剤では簡単には落とせなくなってしまいます。
そのため、出来るだけ早めに取り除いてあげる必要があるのです。
井戸水でついたシミの落とし方
ステップ1 洗車作業
まず、車の塗装面に付着している埃や砂利などの異物を落としていきましょう。
この作業を終えたら、本格的にシミを取り除く作業に移ります。
ステップ2 イオンデポジット除去剤の塗布
イオンデポジット除去剤をマイクロファイバークロスに付着させていきます。イオンデポジット除去剤は出来るだけ薄めに付着させるとよいでしょう。
多くても、少なくても効果は左程変わらないので液剤を長持ちさせるために少々薄めに塗布していくのがポイントです。
ステップ3 シミが気になる箇所に反応させる
イオンデポジット除去剤を付着させたマイクロファイバークロスで塗装面に塗り込んで反応させていきます。
この作業はゴシゴシ擦ってしまうと塗装面に細かいスクラッチ傷が付着する恐れがあるので1回塗り込んで30秒ほど放置しましょう。
放置した後はもう一度イオンデポジット除去剤を塗り込むと薬品に反応してシミが取れます。
ゴシゴシ擦するというよりは液剤で反応させるように取り除いていくのがポイントです。
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2-2 ガラス面に付着した井戸水の落とし方
ボディ同様にガラス面にも井戸水のシミが付着します。
このシミもボディ同様厄介で、シミが侵食してガラス面を歪ませたり、変色させることもあります。
そのようなガラス面は透明度が無くなってしまうので出来るだけ早めに取り除く必要があります。
今回はそんな厄介なガラス面に付着した井戸水シミの落とし方をお伝えします。
ステップ1 洗車もしくはガラス面の水拭き
まずはガラス面に付着した埃や砂利を落としていきます。
砂利がガラス面に残ったままでは、ガラス面に傷をつけてしまいます。そのような傷にならないためにしっかりとガラス面を洗浄させておきましょう。
ステップ2 ガラス研磨剤をスポンジに付着させる
ガラス用研磨剤をスポンジに付着させていきます。今回使用するガラス研磨剤はシルト®製品のガラス研磨剤です。業務用のガラス研磨剤なのでイオンデポジットやウロコ除去に最適な研磨剤です。スポンジで落とすことができるため誰でも簡単に使用することが可能となります。
ステップ3 ガラス研磨剤でガラスを磨く
ガラス研磨剤をスポンジに付着させたら縦横均等にガラス面を磨いていきます。
力を入れてゴシゴシ擦れば付着したシミの大半を取り除くことが可能となります。
ステップ4 ガラス面の拭き上げ
ガラス面の研磨が完了したら水拭きにて溶剤を拭き上げていきます。
この作業を行ってシミが残っていなければ施工完成です。
シミが取り切れていないと下記のようにシミが残っているのでしっかりとチェックしてください。
※ガラス面のシミ除去には最適ですが、ドアミラーを擦ってしまうと細かい傷が入る恐れがあるので注意しましょう。
ガラス面に付着したシミの取り方を動画で見るならこちらをご覧下さい。
ご紹介したガラス研磨剤
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以上までが井戸水洗車の危険性と付着した場合の対処法でした。
まとめ
今回の記事では井戸水洗車の危険性をお伝えしてきました。
井戸水はカルシウムやミネラルが豊富なためシミが付着しやすくなります。これらのシミを放置してしまうと塗装面を陥没させたり変色させてしまいかねます。
また、井戸水は一度付着すると取り除くのが大変なため井戸水で洗車するのは避けましょう。
万が一井戸水で洗車をしてシミが付着した場合は井戸水のシミの落とし方をご覧になり対処してみて下さい。
塗装を傷めないお手入れは水道水を使用して洗うようにしましょう!
車を綺麗に保つなら下記のページを参考にしてください。
この記事を書いた人
山田 秀二(やまだ しゅうじ)
役職 取締役 営業部長
専門:営業・マネジメント・マーケティング
新潟県出身18歳で上京、1994年すかいらーくアカデミー卒、チェーンストア理論・マネジメント・接客接遇・調理など飲食店経営の基礎を学ぶ。卒業後は、すかいらーくグループの和食部門藍屋の「夢庵」に配属、97年マネージャーに就任、5年間のマネージャー経験を経て経営者を目指すべく「車買取のガリバー」に転職。2005年からは、新業態の立ち上げに携わり港区白金にプレミアムカー専門店をオープン。その後リーマンショックの影響を受け業務縮小のためフリーへ転身。2015年にカービューティーアイアイシーと出会い2016年1月に入社。自動車業界での経験とマネジメント力を活かし翌年には取締役営業部長に就任。店長としても現場に入りお客様の声を直接伺いながら、クォリティーとサービスの向上に努めている。また、長年の自動車業界のコネクションや業界の動向など常に情報収集し市場環境を分析することで、価値ある製品・サービスを創り続けているマーケッターでもある。