ガラスコーティングのベストな施工のタイミング
新車の輝きをいつまでも保てたら…そう願っても屋外を走るからには大気の汚れや雨水にさらされるのが宿命の車の塗装。
大切な車のピカピカの塗装をできるだけ長く保つためには、塗装を保護して劣化を防ぐ役割のある「ガラスコーティング」がおすすめです。
今回は、ガラスコーティングの効果を最大限発揮するのにベストな施工のタイミングをご説明いたします。
汚れやキズがつく前に!新車の時点でガラスコーティング
ピカピカの新車を手に入れたら、新車時にガラスコーティングを施工することをおすすめします。
もしもガラスコーティングを施さないまま乗車を開始してしまうと、大気中の汚れや粉塵、雨による水シミ、洗車による細かいキズなどが増えていってしまいます。そうなってからガラスコーティングを施そうとすると、施工前にボティをきれいにする必要がありますから、ボティ磨きの時間と費用が発生してしまうのです。
そうならないためにも、新車時にガラスコーティングしておくことをおすすめします。新車の輝きを長く保てるだけでなく、日々のお手入れや洗車などのメンテナンスもとても楽になりますよ。
再施工は2回目の車検時、5年後ぐらいが理想
新車時にガラスコーティングを施した場合、最初の3年ぐらいは効果が持続していることを実感できるでしょう。最初の車検のある3年目には、まだまだ再コーティングの必要はないといえます。
しかしさすがに5年も経つ頃にはガラスコーティングの被膜も弱ってきます。2回目の車検が5年後ですから、その前後ぐらいがガラスコーティングの再施工に理想的なタイミングです。
ここで再施工することにより、また長期間きれいな状態の車に乗ることができますよ。
新車の場合にはすぐにガラスコーティングしたほうが良いとご説明しましたが、板金塗装をした場合には、ガラスコーティングはすぐには行わず、1ヶ月後がベストです。
これは、板金塗装の仕組みに原因があります。
車の塗装は一般的にベース塗料の上にクリア塗料を塗りますが、このクリア塗料には硬化剤が含まれています。この硬化剤は下に塗られたベース塗料にだんだんと浸透していくため、ベース塗料が固まって安定するまでに約1ヶ月程度かかるのです。
もしも塗料が硬化して安定する前にガラスコーティングを施してしまうと、塗料が乾くのを防いでしまい、しっかり硬化するのを防いでしまいかねません。
そのため、板金塗装をした場合には、塗料が完全に固まって安定する1ヶ月後にガラスコーティングを施工するのがベストでしょう。
気温は15℃以上で湿度が70%以下となる春か秋の施工が最適
ガラスコーティングを施工する季節を選ぶとしたら、気温が15℃以上30℃以下、湿度は70%以下となる春か秋がベストといえるでしょう。
湿度が70%を超えると空気中の水分量が多くなり、液剤の揮発を妨げてしまいますからおすすめできません。
また、冬季など最低気温が15℃以下となる場合には、加水分解反応が正常に進まず、被膜を形成できない可能性があります。
そうはいっても、高温多湿の夏や梅雨、気温の低い冬にガラスコーティングを施工しなければいけない時もあるかと思います。そんな時には、屋内で温度湿度管理をしっかりできる設備が整った業者を選定しましょう。
著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。