近年、自動車の軽量化で車の走行音(ロードノイズ)が気になるという方が増えてきております。
車を走行させる時にゴロゴロ、、、ガァァァー、、、というような振動や車外から侵入する走行音は非常に気になりますよね!
特にテスラなどの電気自動車やハイブリット車はエンジン音が静かなため走行音が気になりやすくなります。また、BMWなどのディーゼルエンジンを搭載した車両もエンジン音が気になるということで、ロードノイズ対策としてタイヤハウスにデッドニングを行うことで、不快な異音や走行音を減らすことが可能となります。
この記事では、デッドニング専門店のIICがタイヤハウスのロードノイズ対策の必要性やタイヤハウスのデッドニングとは!という事をお伝えしていきますので参考にして下さい。
目次
タイヤハウスデッドニングの施工
タイヤハウスカバーにもBAMの貼り付け
デッドニングの施工なら実績豊富なプロショップへ
ステップ① タイヤハウスデッドニング
ステップ② フロアデッドニング
ステップ③ ドアデッドニング
ステップ④ ルーフデッドニング
ステップ⑤ エンジン音のデッドニング
フルデッドニング
ロードノイズ対策のデッドニング材一覧
制振&吸音&遮音材
制振材
防音材(吸音効果のみ)
吸音材(断熱効果も含む)
タイヤハウスとは?
タイヤハウスとは下記の画像のようにタイヤの周りの鉄板部分を指します。
タイヤハウスのカバーを外すと鉄板がむき出しになっています。
車の車種や年式によってもタイヤハウスのカバーは異なりますが基本的にはプラスティックパーツとなります。自動車の中でも高級車の部類(車体価格500万以上)に属する車両は下記の画像のように布タイプのタイヤハウスカバーとなります。
このタイヤハウスカバーはプラスティックだと走行時に石を巻き上げた際や雨しぶきで異音や騒音が発生しやすくなる傾向にあります。
一方、布タイプのカバーはプラスティックのカバーに比べロードノイズを軽減出来ますが効果は満足できるものではありません。
タイヤハウスにデッドニングを行う目的
先ほどの画像のようにタイヤハウスのカバーを外すと鉄板がむき出しになっております。
自動車は高速走行をするとタイヤと路面に摩擦が加わり、振動がサスペンションに伝達されます。次にサスペンションからタイヤハウスに伝わり、その後車体のフロア部分やドア部分に共振してしまいロードノイズを発生させるのです。
上記画像のようにタイヤハウスにデッドニング剤を張ることで共振や石の巻き上げ音、走行音を大幅に軽減させることが出来るのです。
デッドニングはブチル素材の制振性に優れた製品を使用しタイヤハウス内に張り付けていくのです。
ロードノイズの発生源はタイヤハウス
ロードノイズや異音の8割はタイヤと路面の摩擦によるものです。
走行中の車両は凡そ70~80㏈の騒音を発します。また、走行時の振動は100~200Hzとなり、楽器でいうとベースを弾いた際に響くようなイメージです。
この騒音と振動が常に加わることで人間はストレスを感じます。一番最初にロードノイズが発生している部分がタイヤハウスでその後、フロア部分やドアパネル、天井に共振されてしまうのです。
これらのノイズを最も防ぐ方法がタイヤハウスデッドニングが重要なのです。
ロードノイズ対策についてもう少し詳しく知りたい方はこちらをクリック
タイヤハウスに有効なデッドニング剤とは
タイヤハウスに有効なデッドニング剤はフォーカル社のBAM(バム)です。
フォーカル社のBAMは品質に厳しいフランスで効果を実証された高級デッドニング剤でロードノイズを大幅に軽減することに成功しました。
このバムは3層構造(ハニカム制振材、アルミシート、粘弾性ブチル複合体の3層構造)で車の振動と騒音を吸収します。
タイヤハウス以外にもドアやフロア部のロードノイズ対策に有効な製品です。
タイヤハウスデッドニングの施工
タイヤとホイールを脱着させ、タイヤハウスカバーを外した後にフォーカルBAMを張り付けていきます。
このようにデッドニング剤(BAM)を張り付けることでタイヤハウスに伝わる振動や騒音を吸収し内部への侵入を軽減させます。
タイヤハウスの裏側もしっかりとデッドニング剤を張り付けていきます。
タイヤハウスカバーにもBAMの貼り付け
下記の画像のように取り外したタイヤカバーにもフォーカルBAMを張り付けます。
BAMをタイヤカバーに張り付けることで鉄板に振動や飛び石の巻き上げ音などを室内に侵入させづらくします。
布タイプのタイヤカバーにも制振材を張り付けることで更に制振効果が向上します。
以上がタイヤハウスデッドニングのビフォーアフターでした。
デッドニングの施工なら
実績豊富なプロショップへ
いざ、タイヤハウスにデッドニングを施工しようと思ったならプロショップに依頼することをお勧めします。
デッドニングプロショップは実績が豊富な点と用途に応じた適切なアドバイスをしてくれます。
当社で行うデッドニングもタイヤハウスを初め、フロアデッドニングやドアデッドニング、ルーフデッドニングなど様々な種類のデッドニングサービスを取り扱っております。
また、デッドニングを行うならステップごとに行うことが効果的です。
ステップ① タイヤハウスデッドニング
タイヤハウスデッドニングは先ほどお伝えしましたので割愛します。
施工料金は以下を参照してください。
単体施工の場合 | フルデッドニングと同時施工の場合 | |||
車種 | 4カ所 | フロント2カ所 | 4カ所 | フロント2カ所 |
国産車 | ¥154,000 | ¥92,400 | ¥123,200 | ¥73,900 |
輸入車 | ¥169,400 | ¥101,640 | ¥135,500 | ¥81,300 |
※その他割引との併用は出来ませんのでご了承下さい。 ※2024年8月現在の料金です。 ※現在は施工を承っておりません。 |
ステップ② フロアデッドニング
タイヤハウスからの振動が最も伝わる箇所はフロアです。このフロアにデッドニングを行うことで制振性を向上させ、ルーフやドアに振動を伝えづらくさせるためロードノイズ対策には有効です。
フロアデッドニングの際は室内のカーペットや座席をすべて取り外して制振材を張り付けていきます。使用するデッドニング剤は用途によって異なりますのでお気軽にご相談下さい。
施工料金は以下を参照してください。
項目 | ライトプラン | スペシャルプラン | 単品施工 | ||
サイズ | 国産車 | 輸入車 | 国産車 | 輸入車 | トランクゲート |
SS | ¥140,300 | ¥158,900 | ¥177,700 | ¥196,400 | ¥44,000 |
S | ¥ 148,500 | ¥168,300 | ¥188,100 | ¥207,900 | |
M | ¥ 165,000 | ¥187,000 | ¥209,000 | ¥231,000 | |
L | ¥ 189,800 | ¥215,100 | ¥240,400 | ¥265,700 | |
LL | ¥ 206,300 | ¥233,800 | ¥261,300 | ¥288,800 | |
1BOX | ¥ 222,800 | ¥252,500 | ¥282,200 | ¥311,900 | |
※ラゲッチスペース(フロア部)が含まれておりますがトランクゲートは含まれておりません。 ※ライトプランは粘弾性のブチル素材を使用します。 ※スペシャルプランには高比重ブチル素材とアルミシートの2層構造を使用します。 ※ラゲッチスペース及びトランクゲートの単品のみの施工は上記価格の2倍となります。 ※2024年8月現在の料金です。 ※現在は施工を承っておりません。 |
ステップ③ ドアデッドニング
ドアデッドニングを行うことでスピーカーの音質を向上させることが可能となります。
また、スピーカーの音質向上以外にもフロアからドアに伝わる共振を抑えることでロードノイズ対策にも有効です。
施工料金は以下を参照してください。
項目 | ライトプラン | スペシャルプラン | ライトプラン | スペシャルプラン |
2枚ドアの場合 | 4枚ドアの場合 | |||
価格 | ¥66,000 | ¥88,000 | ¥121,000 | ¥154,000 |
※ライトプランには内装パネルの吸音材の張り付けは含まれません。 ※ライトプランは粘弾性のブチル素材を使用します。 ※スペシャルプランは粘弾性ブチル素材とアルミシートの2層構造を使用します。 ※2024年8月現在の料金です。 ※現在は施工を承っておりません。 |
ステップ④ ルーフデッドニング
最後に行う箇所は天井部分です。
タイヤ回りからの共振が最後に伝わるのがルーフ部分になります。
また、ルーフにデッドニングを行うことで雨の音やフロアから伝わる振動を共振させないためロードノイズ対策に非常に有効となります。
施工料金は以下を参照してください。
ステップ⑤ エンジン音のデッドニング
ボンネットの裏側に吸音材を張り付けることでエンジン音を軽減させることが可能となります。
近年、ディーゼルエンジンなどの車両はエンジン音がうるさいと気になる方が多いです。
エンジンの裏側にノイズ対策として吸音材を張り付けることで、車内に侵入するエンジン音を効果的に軽減させることが可能となります。
ロードノイズは振動と騒音です。この騒音や振動も場所によって施工内容が異なります。
ノイズをカットするために車内のフルデッドニングを行うことで快適な車内空間を実現します。
施工料金は以下を参照してください。
全車種 | ¥22,200 |
※フルデッドニングの追加オプションとなります。 ※2024年8月現在の料金です。 ※現在は施工を承っておりません。 |
フルデッドニング
ロードノイズ対策のデッドニング材一覧
制振&吸音&遮音材
フォーカル社のBAM(バム)は遮音、吸音、制振効果に優れたデッドニング材です。
このデッドニング材は他社のデッドニング材に比べロードノイズ対策には非常に有効な製品です。
素材は3層構造になりあらゆるノイズを効果的にカットします。
制振材
制振剤はブチルとアルミ製の2層構造のマットを使用していきます。この2層構造の素材を張り付けることにより制振性を向上させることが可能となります。
この制振材でカットする周波数帯は250Hz以下低周波のノイズをカットすることが可能となります。
施工できる箇所はドアやフロア、ルーフなど全ての箇所に施工することが出来る製品です。
防音材(吸音効果のみ)
吸音材は振動をカットすることは出来ませんが、音を吸収する効果に優れるため、車内の音の反響を抑えると同時に車外からのノイズ(騒音)を吸収し、車内の人に伝えづらくする効果が得られます。
吸音材(断熱効果も含む)
中には、吸音材と遮熱材の両方が得られるノイズ軽減マットもあります。
この製品はただの吸音材に比べ吸音効果は衰えますが、天井などに使用することで夏場の炎天下でも熱を軽減することが可能となります。
ロードノイズ対策に有効なデッドニング材メーカー
BAM
ロードノイズ対策最も優れるフォーカル社のBAMは主にタイヤハウスへの施工をおすすめするデッドニング材です。
ロードノイズ対策専用に開発された制振材は3層構造で愛車の快適性を極限まで向上させます。
◆タイヤハウス
アクワイエ
メイドインジャパン製品で高性能の制振材となります。デッドニング材は熱や湿気で劣化してしまい数年経つと剥がれる可能性があります。
しかし、アクワイエの製品は吸着性に優れ、一度張り付けることで剥がれてくるリスクを大幅に軽減させることが可能となります。
◆ドア部
◆ルーフ
◆フロア部分
レアルシルト
世界最高峰の制振材ブランドとして多くの車両に取り付けられている制振シートです。柔軟性もよく複雑な箇所への施工にも有効な商品です。
◆ドア部
◆ルーフ
◆フロア部分
STP
レアルシルトやアクワイエに比べ安価なデッドニング材です。制振効果はレアルシルトやアクワイエの方が勝りますが、価格が安価なため安く抑えたい方にはおすすめの製品です。
◆ドア部
◆ルーフ
◆フロア部分
以上がおすすめのロードノイズ対策(デッドニング材)でした。
まとめ
タイヤハウスのデッドニングとはロードノイズを軽減するために行う作業となります。
車は高速走行時にタイヤと路面に摩擦が加わりロードノイズ(振動と異音)が発生します。
これらのロードノイズを軽減するためにタイヤハウスにデッドニングを行うのです。
ロードノイズを軽減するために最も効果が高い施工箇所がタイヤハウスとなるため、デッドニングを行う際には①タイヤハウス②フロア部③ドアパネル④ルーフ部の順でデッドニングを行うことで効果的にロードノイズを削減することが出来ます。
この記事を読んでいただいた方が快適なカーライフをお過ごし出来ることを心より願っております。
この記事を書いた人
氏名:小川一太郎(おがわ いちたろう)
役職:技術部課長
専門:カーオーディオ・デッドニング・スピーカー交換
高校卒業後、カー用品店にて社員として23歳まで4年間半電装担当としてカーナビやカーオーディオの取り付けを行っていました。その時は難しい車や、外車などは外注業者が取り付けをしていたため、私も技術力を高めたいと思い、外注業者に転職し、関東各地のカー用品店にて外注として勤務していました。その後、個人事業主として都内高級車ディーラーなどよりご依頼頂いた作業を出張にて行っていました。現在では、輸入車などのカー用品店では難しいとされる車のスピーカー交換やデッドニングを得意とする。