車の塗装を美しく保つことは、車を所有する上での大切な要素の1つですね。
傷や汚れから大切な愛車を守るために、最新のテクノロジーを駆使した「マットプロテクションフィルム」が注目を集めています。この革新的なフィルムは、ただ愛車を保護するだけではなく、車の外観に独特の魅力を加えます。
この記事では、マットプロテクションフィルムの魅力や施工事例をご紹介すると共に、注意点、費用、メンテナンスなどをプロが徹底的に解説します。
1章:マットプロテクションフィルムとは
▲(左)マットプロテクションフィルム (右)グロスプロテクションフィルム
マットプロテクションフィルムは、車の外装を保護するために車の塗装面に貼り付ける特殊なフィルムで、マット(艶消し)仕上げを特徴とするものです。
ポリウレタンなどの素材で作られ、傷・汚れ・紫外線・酸性雨などから車体を保護します。光沢のあるグロスプロテクションフィルムとは違い、表面が光を反射せず艶のないマットな質感を持ち、落ち着いた重厚感のある仕上りになります。
車の外装がマット塗装(艶消し塗装)の場合や、マット塗装のように仕上げたい場合に使われ、施工が難しいためプロによる施工が推奨されます。
2章:マットプロテクションフィルムの魅力
マットプロテクションフィルムにはたくさんの魅力がありますが、主に以下の5つがあげられます。
1.マット塗装車の魅力をそのままに傷や外的要因から保護できる
2.マット塗装車のお手入れが簡単になる
3.自己修復機能で長く美観を維持できる
4.グロス塗装車をマット塗装車のように変身できる
5.剥がして元の塗装に戻すことができる
1.マット塗装車の魅力をそのままに傷や外的要因から保護できる
マットプロテクションフィルムを施工すると、マット塗装車の質感や色を損ねることなく、傷や紫外線・酸性雨・汚れなどの外的要因から塗装面を保護することができます。
マット塗装車はその特有の艶消しの質感が魅力ですが、塗装面が凸凹しているため、通常の塗装よりも傷や汚れが目立ちやすいという特性があります。
仕上りがマット(艶消し)になるマットプロテクションフィルムで、飛び石や擦り傷、紫外線による色褪せから車を保護することが、マット塗装の美しさを損なうことなく車を保護するための最適な方法となります。
2.マット塗装車のお手入れが簡単になる
マットプロテクションフィルムを施工することで、マット塗装車のお手入れが楽になります。
マット塗装車は、塗装表面が凹凸しているため、汚れやシミが凹凸のすき間に入ることで落としにくくなります。また、汚れを落とそうと強い摩擦を与えると光沢が出てしまうため、傷やシミを強く拭いたり磨いて落とすことができません。
マットプロテクションフィルムは、マット塗装の美しさを保ちながら、手軽なお手入れを可能にする最適な方法となります。
3.自己修復機能で長く美観を維持できる
マットプロテクションフィルムの自己修復機能によって、車の外観を長期間美しく保つことができます。
自己修復機能があるマットプロテクションフィルムは、日常的な使用で生じる小さな擦り傷が自然に消えるため、フィルムの表面が常に新しい状態を保てます。洗車や走行中に付く細かな傷も、自己修復機能が働くことで目立たなくなります。
マットプロテクションフィルムの自己修復機能は、車の美観を保つ手助けとなります。
※自己修復機能のないマットプロテクションフィルムもあります。
4.グロス塗装車をマット塗装車のように変身できる
マットプロテクションフィルムをグロス(艶あり)塗装車に施工することで、マット(艶消し)塗装車に変身させることができます。
マットプロテクションフィルムは、塗装表面を艶消しのマットな質感に仕上げるため、もともと光沢のある塗装の車でもマットな外観を実現できます。
マットプロテクションフィルムは、グロス塗装車を簡単にマット塗装車のようにイメージチェンジできる、手軽で効果的な方法です。
5.剥がして元の塗装に戻すことができる
マットプロテクションフィルムは、剥がして元の塗装に戻すことができます。
マットプロテクションフィルムは塗装に直接影響を与えないため、剥がすと元の塗装が現れます。例えば、グロス塗装車にマットプロテクションフィルムを貼ってマットな外観を楽しんだ後、フィルムを剥がすと光沢のある元の塗装に戻すことができます。
マットプロテクションフィルムで車のオリジナルの塗装を保護しながら、簡単に元の状態に戻せる柔軟性があります。
3章:マットプロテクションフィルムの施工事例
それでは当社で実際に施工したマットプロテクションフィルムの事例を紹介します。
【メルセデスベンツE63s】マットブラックのボディ全体へ、半透明のマットプロテクションフィルムを施工しました。元のマット塗装の質感と色はそのままに、ボディを保護することができます。
【メルセデスベンツG63】マットオレンジのフロント周り(ボンネット・フェンダー・フロントバンパー・ミラー・ヘッドライト)に、半透明のマットプロテクションフィルムを施工しました。未施工のリア側と比べても、フィルムが貼られているようには思えないほど、元のマット塗装の質感と色はそのままに、自然な仕上がりとなっています。
同車種のマットブラックのボディ全体へ、半透明のマットプロテクションフィルムを施工した動画もご覧ください。
【BMWM135i】マットブラックのボンネットとルーフにはマットカーボンのプロテクションフィルムを、その他のボディ・スポイラー・窓枠には半透明のマットプロテクションフィルムを施工しました。
マットプロテクションフィルムではありませんが、ヘッドライトにはスモークプロテクションフィルムを、テールランプにはダークスモークフィルムを施工し、高級感・重厚感をアップさせています。
【フェラーリローマ】
グロスブラックに半透明のマットプロテクションフィルムを施工することで、マットブラックへと変身しました。艶が抑えられることで重厚感がアップし、全く別の車両のようにイメージチェンジされています。
施工動画もぜひご覧ください。
このように、マットプロテクションフィルムにはたくさんの魅力がありますが、いくつか注意点もありますので、次章でご紹介します。
4章:マットプロテクションフィルムの注意点
マットプロテクションフィルムには、主に4つの注意点があります。
1.駐車環境に注意する必要がある
2.適切なメンテナンスが必要である
3.時間の経過により浮きや剥がれが起こる
4.自己修復機能には限界がある
1.駐車環境に注意する必要がある
マットプロテクションフィルム施工車の駐車環境には注意が必要です。
極端な温度変化や直射日光に長時間さらされる場所など厳しい環境下に駐車すると、フィルムの劣化や変色が起こりやすくなってしまいます。
ガレージや屋根のある場所など、できる限り環境要因にさらされない場所に保管するようにしましょう。
2.適切なメンテナンスが必要である
マットプロテクションフィルム施工後はメンテナンスが必要になります。
フィルムに汚れが付着しているとフィルムの性能や耐久性に影響を及ぼすためです。
基本的な洗車で汚れを溜めないようにし、汚れたらできるだけ早く除去するようにしましょう。
3.時間の経過により浮きや剥がれが起こる
マットプロテクションフィルムは、時間が経過するにつれてどうしても浮きや剥がれが起きてしまいます。耐久性の良いフィルムを選び、専門店で施工し、正しくメンテナンスをしても、接着剤が劣化してくるため、いずれは浮きや剥がれが起きてしまいます。
4.自己修復機能には限界がある
自己修復機能があるマットプロテクションフィルムでも、限界はあります。日常的な小さな傷には対応できますが、深い傷や大きな損傷には効果が無いことがあるため、重大なダメージには注意が必要です。
5章:マットプロテクションフィルムの選びの5つのポイント
では、実際にマットプロテクションフィルムを選ぶ際の5つのポイントをご紹介します。
1.耐久性が高いフィルムを選ぶ
2.性能や品質が高いフィルムを選ぶ
3.メンテナンス性が高いフィルムを選ぶ
4.ブランド力の高いフィルムを選ぶ
5.製品保証のあるフィルムを選ぶ
1.耐久性が高いフィルムを選ぶ
耐久性が高いマットプロテクションフィルムを選ぶことが重要です。
耐久性の高いフィルムを選ぶことで、長期間にわたり愛車を傷や紫外線から効果的に保護し、美観を維持できるため、頻繁な張り替えや修理の手間とコストを抑えることができます。
できるだけ耐久性の高いマットプロテクションフィルムを選ぶようにしましょう。
2.性能や品質が高いフィルムを選ぶ
性能や品質が高いマットプロテクションフィルムを選ぶことも重要となります。
耐紫外線性・防汚性・耐シミ性・自己修復性などの性能や、良質で厚みのある品質が高いフィルムを選ぶことで、結果として保護効果の持続性と投資価値を高めることができます。
できるだけ性能や品質の高いマットプロテクションフィルムを選ぶようにしましょう。
3.メンテナンス性が高いフィルムを選ぶ
メンテナンス性が高いマットプロテクションフィルムを選ぶことも大切です。
メンテナンス性の高いフィルムを選ぶことで、日常のお手入れが簡単になり、汚れやシミを防ぎながらフィルムの美しさと保護機能を長期間維持できるため、メンテナンスにかかる手間とコストを抑えることができます。専用のメンテナンス剤が必要無いなども重要なポイントとなります。
できるだけメンテナンス性の高いマットプロテクションフィルムを選ぶようにしましょう。
4.ブランド力の高いフィルムを選ぶ
ブランド力の高いマットプロテクションフィルムを選ぶこともポイントとなります。
ブランド力の高いフィルムを選ぶことで、信頼性や品質が保証されており、優れた耐久性や保護性能が期待でき、安心して長期間使用できるためです。
できるだけ信頼できるブランド力の高いマットプロテクションフィルムを選ぶようにしましょう。
5.製品保証のあるフィルムを選ぶ
製品保証のあるフィルムを選ぶことも大切です。
製品保証のあるフィルムを選ぶことで、万が一の不具合や劣化が発生した場合でも、適切な対応や交換が受けられるため、安心して使用できるからです。
製品保証のあるマットプロテクションフィルムを選ぶようにしましょう。
6章:マットプロテクションフィルムを施工するなら専門店がおすすめ
前章にてマットプロテクションフィルムの選び方をお伝えしましたが、マットプロテクションフィルムを実際に施工するなら専門店がおすすめです。その理由は以下の4つとなります。
1.美しい仕上がりと長期耐久性を得ることができる
2.施工環境が整っている
3.品質の良いフィルムを正しく選定できる
4.アフターサービスが充実している
1.美しい仕上がりと長期耐久性を得ることができる
専門店では、美しい仕上がりと長期的な耐久性を得ることができます。
専門店の技術者は長年の経験と専門知識を持ち、精度の高い作業が可能です。マットプロテクションフィルムを施工する際、気泡やしわを最小限に抑え、均一で滑らかな仕上がりを実現します。また、フィルムのエッジ部分も丁寧に処理されるため、剥がれにくく耐久性も高まります。
このように、専門店では熟練した技術により、高品質で美しい仕上がりと長期的な耐久性が期待できます。
2.施工環境が整っている
専門店では、マットプロテクションフィルムの施工に最適な環境が整っています。
専用クリーンルームなどで施工することで、ホコリや温度管理など施工に影響を与える要因を徹底的に管理しているため、フィルムの品質を最大限に引き出すことができます。
このように、施工環境が整っている専門店では、マットプロテクションフィルムの性能を最大限に発揮し、美しい仕上がりを提供できます。
3.品質の良いフィルムを正しく選定できる
専門店では、品質の良いマットプロテクションフィルムを正しく選定することができます。
多くのフィルム製品に関する知識と経験を持ち、顧客の希望や車種、使用環境に最適なフィルムを的確に提案できるため、満足度の高い結果が得られます。また、市販のマットプロテクションフィルムは汎用サイズで販売されているため、一定の車種においては小さく、パーツ全体に施工することができない場合もあります。
このように、市販品での対応が難しい車両においても、専門店では適切な知識と経験に基づいて、最適なマットプロテクションフィルムを正しく選定できるため、安心して依頼することができます。
4.アフターサービスが充実している
専門店ではアフターサービスが充実しています。
施工後のフィルムの状態を長期間にわたりサポートするための体制が整っており、施工後のトラブルや問題に迅速に対応することができます。ショップごとにサービスは異なりますが、施工後に万が一フィルムの剥がれや気泡が発生した場合、無料で修理や再施工を行うことができるケースもあります。また、定期的なメンテナンスやアドバイスも受けられるため、フィルムの効果を長く保つことができます。
このように、専門店での施工ではアフターサービスが充実しているため、安心して長期間フィルムを使用できます。
7章:マットプロテクションフィルムの費用相場
ではマットプロテクションフィルムを施工するには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
マットプロテクションフィルムの4つの費用構成要素
マットプロテクションフィルムの費用は、施工店によってばらつきがあり一概には申し上げられませんが、費用を構成する要素はほぼ同じとなり、以下の4つの要素によって形成されます。
①フィルムの品質
②施工するパーツの数と面積
③施工技術料
➃パーツ脱着などの追加費用
【①フィルムの品質】
使用するフィルムの品質やブランドによって性能や耐久性などが異なり、高品質なフィルムを使用するほど費用は高くなります。
【②施工するパーツの数と面積】
施工するパーツの数や車種による施工面積などによって費用差が生まれます。施工するパーツの数が多いほど、また施工面積が広いほど、使用するフィルムの量が多くなります。
【③施工技術料】
車種やパーツの形状ごとに施工の難易度が異なり、難易度が高い(施工に時間がかかる)パーツほど費用は高くなります。
【➃パーツ脱着などの追加費用】
パーツを脱着する必要がある場合や、現在貼られているフィルムを剥がす場合など、別途追加費用がかかる場合が多いです。
上記の構成要素により、品質の良いフィルムを使用している施工店や、施工技術の高い施工店は費用が高くなります。
料金体系の一例(当記事の運営元IICの場合)
施工費用の一例として、IICにて施工いただいたマットプロテクションフィルム施工車の費用を少しご紹介します。料金は2024年9月時点での価格となります。
【BMWM135i デザインチェンジ、ボディ全体の保護】
車種 | BMWM135i マット(艶消し)塗装車 |
施工箇所 | ①ボンネット・ルーフ ②上記以外のフルボディ ③ヘッドライト ➃テールランプ |
使用フィルム | ①Gガードマットプロテクションフィルム(マットカーボン) ②Gガードマットプロテクションフィルム(半透明) ③ヘッドライトプロテクションフィルム(ライトスモーク) ➃テールランププロテクションフィルム(ダークスモーク) |
施工費用 | ①450,000円~ ②2,200,000円~ ③77,000円(セット料金あり) ➃99,000円(セット料金あり) |
【メルセデスベンツG63 フロント周りの保護】
車種 | メルセデスベンツG63 マット(艶消し)塗装車 |
施工箇所 | フロントセット(ボンネット・フェンダー・フロントバンパー・ミラー・ヘッドライト) |
使用フィルム | Gガードマットプロテクションフィルム(半透明) |
施工費用 | 680,000円~ |
【BMWM2 ボディ全体の保護】
車種 | BMWM2 マット(艶消し)塗装車 |
施工箇所 | ボディ全体(フルプロテクション) |
使用フィルム | XPELマットプロテクションフィルム(半透明) |
施工費用 | 1,610,000円~ |
【フェラーリローマ ボディ全体のデザインチェンジと保護】
車種 | フェラーリローマ グロス(艶あり)塗装車 |
施工箇所 | ボディ全体(フルプロテクション) |
使用フィルム | Gガードマットプロテクションフィルム(半透明) |
施工費用 | 2,780,000円~ ※全体のカラーチェンジを含むプロテクション施工に関しては別途お見積りとなります。 |
- 【注意】
上記料金はあくまで目安となり、各種条件によって異なります。IICのみならず他の施工店でも同様のケースが多いと考えられますので、事前に問合せをし見積りをお願いすることをお勧めします。
8章:マットプロテクションフィルム施工後のメンテナンスの重要性
マットプロテクションフィルムの美しさや性能を長期間にわたって維持するためには、適切なメンテナンスが重要です。マットプロテクションフィルムの寿命は様々な要因により影響を受けるため、メンテナンスを怠ると効果や寿命が大幅に減少してしまいます。
1.寿命に影響を与える6つの要因
マットプロテクションフィルムの寿命に影響を与える要因は主に以下の6つとなります。
要因①:プロテクションフィルムの品質
要因②:プロテクションフィルムの厚み
要因③:施工技術
要因➃:環境条件
要因⑤:車の使用頻度
要因⑥:洗車方法
【①マットプロテクションフィルムの品質】
高品質なマットプロテクションフィルムは、耐久性が高く、変色や剥がれに強く、自己修復機能などの付加価値が付いているフィルムが多いです。品質の低いマットプロテクションフィルムは、短期間で黄ばみや劣化が現れたり剥がれやすくなります。
【②マットプロテクションフィルムの厚み】
厚みのあるマットプロテクションフィルムは傷・摩耗に強く、耐久性が高くなります。厚みのないマットプロテクションフィルムは傷などによる保護機能が低くなり、耐久性が低くなります。
【③施工技術】
プロフェッショナルな施工は、適切な表面処理と丁寧な貼り付けが行われるため、フィルムの寿命を延ばします。施工技術が低いと、どんなに品質の良いフィルムを使用していても早期に剥がれてしまいます。
【➃環境条件】
紫外線、直射日光、雨、雪、鳥の糞、虫の死骸、排気ガス、塩分などはフィルムにダメージを与えます。したがって車を屋外で保管している場合には環境によるダメージを受けやすくなります。
【⑤車の使用頻度】
車の使用頻度が高いほど走行中に付着する汚れや排気ガスなどによりダメージを受けやすくなります。また高速道路や砂利道の走行は飛び石などによりフィルムに傷が付きやすくなります。繰り返し同じ個所に傷を受けると自己修復機能による修復力も弱まり、機能性が落ちてしまいます。
【⑥洗車方法】
洗車機やブラシなどによる洗車は、フィルムに傷が付きやすくなり剥がれなどの要因にもなります。また、高圧洗浄機を使用しての洗車は、フィルムの剥がれや破損などの要因にもなります。
上記のように様々な要因による影響を受けるマットプロテクションフィルムですが、正しいメンテナンスを施すことにより、その効果・性能をしっかり発揮することができ、寿命をきちんと全うすることができます。次にそのメンテナンス方法をご紹介します。
2.マットプロテクションフィルム施工後のメンテナンス方法
マットプロテクションフィルムのメンテナンス方法は以下の通りとなります。
メンテナンス方法①:定期的にシャンプー洗車をする
メンテナンス方法②:汚れたらすぐに除去する
メンテナンス方法③:剥がれたらすぐに施工店へ連絡する
【①定期的にシャンプー洗車をする】
定期的にシャンプー洗車を行いましょう!汚れを蓄積させないことがマットプロテクションフィルムの寿命において最も重要となります。
洗車頻度は駐車環境により異なりますが、最低でも月1回は行い、汚れやすい雨の多い時期や花粉・黄砂が飛散する時期などは、週1回程度行うことが理想的です。傷を付けずに汚れを落とすためにも、手洗いで優しくシャンプー洗車を行いましょう!
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【注意】
洗車時に高圧洗浄機を使用すると、フィルムが剥がれたり破損したりする恐れがありますので、使用の際はご注意ください!
【②汚れたらすぐに除去する】
汚れが付着したらすぐに除去しましょう!
プロテクションフィルムに汚れが付いたままだと、フィルムの劣化や変色の原因となりますし、汚れが定着して除去しにくくなるためすぐに除去することが重要です。
汚れを発見したらできるだけ早く除去するようにしましょう。
【③剥がれたらすぐに施工店へ連絡する】
剥がれている箇所を見つけたらすぐに施工店へ連絡しましょう!
補修が可能なのか、施工し直す必要があるのか、プロの判断が必要となります。剥がれてから時間が経過すると、剥がれが広がってしまったり、補修が不可能になってしまう場合もあります。少しでも剥がれている箇所を見つけたらすぐに施工店へ連絡しましょう。
9章:マットプロテクションフィルムでよくある質問
最後に、マットプロテクションフィルムについてよくいただく質問をご紹介します。
Q1.どのような車でも施工可能ですか?
はい。基本的にはどのような車でも施工できます。ただし以下のような車には注意が必要です。
【1.塗装が古い車・再塗装した車】
旧車や経年劣化した車は、塗装が古く脆弱なため、施工中に塗装の剥離やひび割れが起こる恐れがあります。
また、再塗装した車やカスタムペイントなどの特殊な塗装の車は塗装が不均一である場合があり、施工中の塗装の剥離や密着不良によるフィルムの浮きや気泡の発生に伴い見た目が悪くなる可能性があります。
事前に塗装が弱いことが分かっている場合には、プロテクションフィルムを施工する前にコーティング施工をする事をおすすめします。
【2.車体の大きい車・形状が特殊な車】
ハイエースなどの車体の大きい車や、ボンネットが大きいなど形状が特殊な車は、最大サイズのマットプロテクションフィルムを使用しても、1枚で施工することができないパーツがあるため、よく見ると境目が見えるなど見た目が悪くなる可能性があります。
Q2.どのパーツでも施工できますか?
はい。基本的には施工できますが、施工に適していない又は施工が難しいパーツがあります。
ゴムや未塗装樹脂(プラスチックパーツ)は剥がれやすく、マットプロテクションフィルムを剥がす際に一緒に剥がれてしまう場合があるためおすすめしません。また、エンブレムなどの複雑な形状、曲面や凹凸のあるデザインが施されているパーツは密着性が低く、剥がれや気泡が生じる可能性が高いためおすすめしません。
Q3.施工後に洗車機を使用しても良いですか?
いいえ。洗車機のブラシ・高圧の水流・強力な洗浄剤や研磨剤入りシャンプーなどにより、マットプロテクションフィルムを傷つけたり、端を剥がしてしまう恐れがあるため、洗車機は使用せず、優しく手洗い洗車をしましょう。
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Q4.DIYで施工できますか?
はい、DIYで施工することも可能です。しかし、プロに依頼することを強くお勧めします。
なぜならば、フィルム施工前の車表面の汚れ・埃・油膜などの全てを完全に清掃する下地処理技術や、施工中にゴミ・塵などの侵入を遮断する施工環境、気泡を防ぎ曲面に正確に貼る技術などが求められます。また、失敗した場合、材料の再購入が高コストになる可能性があり、剥がす際に塗装を傷つける可能性もあります。
マットプロテクションフィルムの効果を最大限に引き出し、美しい仕上がりを得るためには、経験豊富なプロに依頼することを強くお勧めします。
Q5.どのような車でも剥がすことができますか?
いいえ。塗装の状態が弱まっている場合はリスクがあります。
たとえば、フィルム自体が経年劣化し、塗装と融合してしまっているような状態の場合、フィルムを剥がす際に塗装も剥がれてしまうリスクがあります。
事前に塗装が弱いことが分かっている場合には、プロテクションフィルムを施工する前にコーティング施工をする事をおすすめします。
Q6.どのような傷でも自己修復できますか?
いいえ。マットプロテクションフィルムの自己修復効果は、軽微な表面の傷や円状の細かい傷には対応できますが、すべての傷に対応できるわけではありません。
たとえば、深い傷や物理的な損傷(鋭利な物による傷や強い衝撃でできた傷)は自己修復機能では修復できません。一般的に、自己修復効果は日常的な摩耗や小さなスクラッチを元に戻す程度の機能と考えるのが良いでしょう。
10章:まとめ
マットプロテクションフィルムは、愛車の美しさを保ちながら、日常の傷や摩耗からしっかりと守る優れた選択肢です。
その自己修復機能や独特のマット(艶消し)仕上げにより、見た目の魅力を高めつつ、長期的な保護効果を提供します。
マット(艶消し)塗装車を傷つけずに長期的に美しく維持したい方、イメージチェンジしてマット(艶消し)塗装車を楽しみたい方に、マットプロテクションフィルムの魅力がお伝えできましたら幸いです♪