車の塗装に花粉シミを発見,簡単に取り除く4つの方法と対策

花粉が飛び交う季節って車が物凄く汚れますよね?週末に洗車をしたら洗車後の塗装をみて愕然とすることも少なくありません。何故なら、洗車をしても花粉のシミが取れないから

です。

花粉シミは頑固なためただ洗車しただけでは取り除くことが出来ません。しかし、花粉シミが付着しても慌てることはありません。今回の記事では、花粉シミを簡単に取り除く方法と対策についてコーティングプロショップのIICが徹底解説してきます。

愛車を綺麗に保つための参考にして頂ければ幸いです。

車に付着する花粉のシミとは

車の花粉のシミ

車に付着する花粉シミとは、車の塗装面に水滴の跡が固着してしまい洗車では取れないシミとなってしまいます。洗剤やコンパウンドなどの研磨剤を使用しても取れない厄介なシミ汚れとなります。また、花粉シミは塗装内部に侵食してしまい、塗装表面に付着していないことからケミカル剤を使用しても取れないのです。下記画像は洗車後の塗装面の花粉シミとなります。

車に花粉シミが付着してしまう原因

花粉と水分が混ざることでシミを付着させる

・花粉と水分が混ざることでシミを付着させる

花粉のシミが付着する原因は塗装面に花粉の粒子が付着している状態で水分が付着することで、花粉の成分が塗装に侵食してしまいます。花粉が水分(雨)に触れることにより花粉の粒子が破壊され、ペクチンと言われる強アルカリ物質が出ます。このペクチンが塗装の中に浸透してしまいシミを付着させてしまうのです。花粉の粒子が塗装面に付着している間は塗装面に悪影響を及ぼすことはありませんが、水分が付着することで塗装面に花粉が侵食してしまうのです。

花粉シミが最も付着しやすい時期

・花粉シミが最も付着しやすい時期

花粉シミが最も付着しやすい時期は2~4月となりこの期間は特に注意が必要です。この時期に花粉のシミが付着してしますオーナー様が最も多いのでこの時期は注意するようにしましょう。

花粉シミは洗車で取り切れないので少し慌ててしまうかもしれませんが、このようなシミが付着しても簡単に取り除くことが出来るので安心してください。次の章で詳しく解説していきます。

花粉シミを簡単に取り除く4つの方法は

花粉のシミは塗装面が70℃以上に温まることで花粉のペクチンが分解されるためシミを消すことが出来ます。今回の章では、塗装面を温めることで花粉シミを取り除く4つの方法をご紹介します。

炎天下で放置すると花粉シミが消える

①炎天下で車体を温める方法(放置)

まず、1つ目の方法は炎天下で車体を温めてシミを取り除く方法です。炎天下で車体を放置していると塗装面の温度は高温になります。(40~80℃)太陽光が当たるようにして温めてあげましょう。冬場の炎天下では塗装面が高温にならないこともあるのでその際は次に紹介する方法を行いましょう。

お湯をかけて塗装面を温める方法

②お湯をかけて塗装面を温める方法

2つ目の方法はお湯をかけて塗装面を温める方法です。応急処置としてやかんで沸騰させたお湯(70℃~80℃推奨)をかけることで花粉シミが分解され消すことが可能となります。一気にお湯をかけるのではなく少しずつ塗装面にお湯をかけて高温の状態を保つようにして取り除いてあげましょう。

ドライヤーやヒートガンで強制的に塗装を温める

③ドライヤーやヒートガンで強制的に塗装を温める

ドライヤーやヒートガンで強制的に塗装面を温めることも有効です。ドライヤーやヒートガンで塗装面の温度を70℃ほどに温めて時間をかけながら取り除きましょう。この際に、プラスティックパーツが溶けないように温度調整を行いながら作業してください。

夏まで放置する

④夏まで放置する

最も確実なシミ取り方法は夏場まで放置することです。上記のシミ取り方法②~③を行うのがめんどくさいと感じた方は夏場まで放置していても問題ありません。花粉のシミは長期間放置していても取れなくなることはありません。夏場の炎天下で車体を放置すると塗装面の温度は70℃以上になります。(濃色車など)そのため、夏場の炎天下に1時間車を放置するだけでシミが消えてしまうのです。

以上、4項目が花粉のシミを取り除く方法でした。次の章では花粉のシミを取り除く際の注意点(絶対にやってはいけないこと)を解説していきます。

花粉シミを取り除く際に絶対やってはいけないこと

花粉シミを取り除く際に絶対やってはいけないこと

花粉のシミを取り除く際に絶対やってはいけないことは、コンパウンド等の研磨剤で塗装面を磨くことです。先ほどもお伝えしましたが、花粉のシミは塗装面が高温にならなければ取り除くことは出来ません。コンパウンドで磨いても塗装面の温度は高温にならないためシミが消えることはないのです。

塗装面を磨くことでシミが消えたという事実もありますが、ポリッシャー等で高速回転で塗装面を磨くことで摩擦で塗装面が高温になりシミが消えているだけなのです。それなのにコンパウンドで磨いてしまうことで、塗装が薄くなったり、コーティングが剥がれてしまうため研磨作業でのシミ取りは行わないようにしましょう。

花粉シミを付着させないための予防策

花粉シミを付着させないための予防策は2つあります。この章では予防策について解説していきます。

花粉予防策 ボディカバー

①花粉をボディカバーで守る

1つ目の予防策はボディカバーで塗装を守ることです。花粉の粒子や水滴が付着しないようにボディカバーすることで花粉シミが付着するのを防ぐことが可能となります。青空駐車の車体には有効な対策です。しかし、車体カバーにはデメリットもありますので下記を必ず確認してください。

ボディカバーで塗装を守るデメリット

ボディカバーで車体を覆うことで、強風時にカバーが塗装面に擦れてしまいます。カバーが塗装面に擦れることで、擦り傷(細かい小傷)が沢山付着してしまうため塗装の光沢が低下してしまいます。また、これらの傷を取るとなると研磨作業で塗装を磨かなければ取り除くことが出来ないというデメリットが発生してしまいますので予め理解しておきましょう。

花粉予防策 洗車

②雨や夜露で濡れたらすぐに洗車する

最も需要な予防策は雨や夜露で塗装面が濡れてしまったらすぐに洗車することです。花粉のシミは花粉の粒子が水分に触れることでペクチンと言われる物質が塗装面に侵食してしまいシミを付着させます。その為水分に触れたらすぐに洗車することでシミ汚れを防ぐことが出来るのです。

グラッテ コーティング

③耐薬品性の高いコーティングを施工する

予防策の3つ目は耐薬品性能が高いコーティング(セラミックコーティング)を施工すると効果的です。花粉の成分はアルカリ物質となるため、耐薬品性能が高いコーティングを施工することでコーティング膜が花粉のアルカリ物質を塗装面に侵食させづらくします。車にまだコーティングをしていないのであれば耐薬品性能が高いコーティングを行うようにしましょう。

IICがお勧めする耐薬品性能に優れたコーティングはSCHILD®GLATTコーティングとなります。コーティング被膜を重ね塗りすることが可能な商品で耐薬品性にも優れるため塗装面にアルカリ物質が侵食しづらくなります。

以上の予防策を行い愛車を綺麗に保つようにしましょう!

SCHILD®GLATTEコーティングの詳しい内容はこちらをご覧ください。
IICで取り扱うコーティングラインナップはこちらをご覧ください。

まとめ

如何でしたでしょうか?愛車に付着する花粉シミについて解説してきました。

花粉シミは花粉の粒子と水分が付着することでペクチンと言われるアルカリ物質が発生し塗装面にシミが侵食してしまいます。この花粉シミを取り除く方法は唯一熱で塗装面を温めるしかありません。熱で塗装面を温めるのに有効な対策は、①炎天下で塗装面を温める②お湯をかける③ドライヤーで温める④夏場まで放置する。この4つとなります。

花粉のシミが付着しても熱で簡単に取り除けるので付着しても慌てずに対応しましょう!
また、花粉シミを付着させないための予防策として、①マメに洗車すること②耐薬品性能に優れたコーティングを施工すること。この2つで予防するようにしましょう。

今回の記事を読んで豊かなカーライフが実現できることを願っております。

著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。